ペットのインコが火事から飼い主を救う DennisBuntrock/pixabay
今月初め、オーストラリアのクイーンズランド州で住宅火災が発生した。家は大きな炎に包まれたが、住人は奇跡的に無傷だった。
住人の命を救ったのはペットのオウム目インコ科のオオハナインコで、火災報知機が鳴り出す前から飼い主の名を呼び続けて目覚めさせ、いち早く飼い主を避難させたという。『abc.net.au』などが伝えている。
スポンサードリンク
Parrot saves owner from house fire by mimicking sound of alarm
民家で火災発生
11月4日になったばかりの深夜、オーストラリアのクリーンズランド州ブリスベンのカンガルー・ポイントにある1軒の民家で火災が発生した。
消防隊が現場に駆け付けた午前2時頃には、家は大きな炎に包まれていたという。
しかし、奇跡的にもその家の持ち主であるアントン・グウェンさんは無事に避難していた。アントンさんを救ったのは、彼が飼っているペットのオオハナインコ、エリックだった。
火災に気付いたエリック、アントンさんの名を何度も呼び目覚めさせる
火災が発生した時、一人暮らしのアントンさんは自宅寝室にて就寝中だったが、エリックは火災報知器が鳴る前に異常事態に気付き、「アントン!アントン!」と何度も飼い主の名を呼び続け、アントンさんを目覚めさせた。
アントンさんは、後の取材でこのように話している。
image credit: youtube
バン!という大きな音が聞こえたように思ったら、インコのエリックが騒ぎ出して、私は目を覚ましたんです。
少し煙のにおいがしたので、すぐにエリックを掴んで部屋から出ました。家の裏を見ると、炎が見えたので、バッグを1つ抱えてすぐに階段を降り、外に避難しました。
アントンさんがいち早く避難でき無傷で済んだのは、なんといってもエリックのおかげだろう。
image credit: youtube
鎮火には約1時間を要したが、幸いにも隣家に燃え移ることがなかったそうだ。
「家が燃えてショックですが、自分とエリックの命が助かったことが何よりです」と話すアントンさん。
なお、出火原因については現在も調査中ということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
追記(2020/11/16)本文を一部修正して再送します。
あわせて読みたい
「サツだ!ずらかれ!」警察が来ると麻薬密売人に知らせる見張り役のインコが逮捕されるも事情聴取には一切口を割らず
キャ〜!ここから出して〜!ただならぬ叫び声を聞いた住人が警察に通報するも犯人はヤツだった(アメリカ)
話すだけじゃない。言葉を理解して会話ができる世界一賢いヨウム、その名もアインシュタイン氏
あらん限りの口汚い言葉で悪態をつく動物公園のヨウム、子供に悪影響が出ると一般公開中止に(イギリス)
屋根の上から3日も降りてこないインコを助けようとした消防士。なぜかインコに口汚くののしられる(イギリス)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
いいね!しよう
カラパイアの最新記事をお届けします
「知る」カテゴリの最新記事
「動物・鳥類」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 6451 points | AIカメラがボールと審判のハゲ頭を間違え、サッカーの試合観戦を台無しにしてしまった件(イギリス) | |
2位 5941 points | 珍獣カモノハシに新たなる奇妙な特徴を発見。体が蛍光色に光ることが判明(米研究) | |
3位 5435 points | 笑顔のまんま。路上をさまよっていた子犬はその屈託のない笑顔で幸せを手に入れた(アメリカ) | |
4位 4137 points | 海のパンダみたい。現在わずか10頭未満の絶滅危惧種「コガシラネズミイルカ」(メキシコ) | |
5位 2927 points | ボイジャー2号からお返事キター!太陽圏を離脱して通信が途絶えていたが7か月ぶりに交信に成功(NASA) |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
オウムじゃなくて、インコですね。
オオハナインコのオスですね、写真を見ると。
飼い主さんもインコも無事で何より。
2. 匿名処理班
インコ「ホーチキ ツケテー!ホーチキ ツケテー!」
このCMが 脳内に響きわたった(笑)
インコ脳力高い。しかもカワイイ。
3. 匿名処理班
流石オウム
頭がええぞ
4. 匿名処理班
飼い主さんもエリックさんも無事で何より
鳥さんが気付くのは音なのかな?それともにおい?
何にせよ信頼関係がしっかりしてて凄い
5.
6. 匿名処理班
鳥はこういう変化に敏感だよね
報知器の音を鳥の鳴き声に変えようかな
7.
8. 匿名処理班
うちのピーちゃん
🐤「オキロー! ヤキトリダー!」
9.
10. 匿名処理班
>>4
インコなどの鳥類は一部の海鳥などを除いて、人間かそれ以下の嗅覚と言われてるので、音か、火災によって発生した化学物質、ほかだと紫外線を見ることができるという視覚によって気付いたんだと思うよ。
11. 匿名処理班
>このCMが 脳内に響きわたった(笑)
よかった。逃げられなかった籠の鳥はおらんかったんや
12. 匿名処理班
臭いと音がしてたんだろうね。
人間には分からないけど、鳥には異変が分かったからこそ、飼い主を呼び続けたんだね。
本当に、飼い主さんとインコが無事に逃げられて良かった。
13. 匿名処理班
炭坑のカナリアとか言うし鳥はガスの類に敏感なのかね
14. 匿名処理班
インコも飼い主さんも無事で何より
住まいなんかは幾らでも替わりが見つかるけど
命だけは替えの用意は出来ませんからね
生きてれば何とかなります
15. 匿名処理班
※6
変えたところでキミが敏感になるわけではないと思うのだけど ?🐧?
16. 匿名処理班
ごめん、なんでオウムにした。
英語表記ってそんなに曖昧?
まぁ
イルカとクジラの区別も曖昧
で、ほぼ大きさで分けるけど。
17. 匿名処理班
サイシンガタノ カサイホウチキノ
モノマネヲ シタダケヤネンケド…
18. 匿名処理班
あるイラスト作家さんのオウム、ロウ君は
自分の名前を「呼びかけのフレーズ」だと思ってるらしく、
飼い主さんにも「ロウ〜」と話しかけてくるそうだ。
物に名前がある事を知るのに、聡明なヘレン・ケラーですら
時間が必要だった。このインコさんは自分=エリック、
飼い主さん=アントンと認知していた事で、ふたりとも命が
助かった。どうやって、学んだのだろーか。
19. 匿名処理班
>>16
parrotはcockatoo(オウム)を含む言葉で、インコオウム目の総称。
日本語で完全に対応する言葉はない気がする。
20. 匿名処理班
さすがだな〜
地震も感知してくれるのならなお良し。
そういうのは魚類が敏感だと聞いたことがある。
21. 匿名処理班
だが、出火の原因がエリックにあったことは、報道されなかった。