t77実は、「柱」という呼び名の由来を解くカギは、冒頭の名言と、意外なことに、日本の神話にある。






・英語版『鬼滅の刃』を読んでわかった、「柱」に込められた深すぎる意味



 煉獄杏寿郎のセリフでは、「柱」という言葉に、鬼殺隊の中で最も位の高い剣士である「柱」という固有名詞としての意味と、「鬼殺隊を支える存在」という意味が込められている。

 『日本国語大辞典』によると、「柱」とは、「建築物または橋・門・鳥居・その他の工作物で、直立して上部の荷重を支える細長い材」である。『鬼滅の刃』において、鬼殺隊とは鬼を滅する修羅の道を歩む組織であり、柱たちは、鬼殺隊という重き荷を一身に背負った存在として描かれている。


・TVアニメ「鬼滅の刃」柱解禁PV



 この「柱」という言葉がもつ固有名詞としての側面と、鬼殺隊を支える存在という側面の2つは、英語版の『鬼滅の刃』(英語タイトルは”DEMON SLAYER”)でうまく訳出されている。以下は冒頭で紹介した、煉獄杏寿郎のセリフの英訳だ。

 英語版では、普段は「柱」は“HASHIRA”と訳されている。「柱」は固有名詞だという認識があるからである。

 しかし、冒頭の煉獄杏寿郎の言葉の訳者は“ become HASHIRA(柱となれ)”と訳すだけでは済まさなかった。あわせて、“ be the pillars of the Demon Slayer Corps(鬼殺隊の支柱となれ)”と訳しているのである。煉獄杏寿郎が「柱」という言葉に込めて、竈門炭治郎たち伝えたかった2つのことを、どちらも損なうことなく表現した名訳である・・

・詳細はソース





・こう言う視点の記事は面白いな。
でも、「柱」って国の為に命を落とした方々の数え方でも有る。強い人達を「柱」って言うのだと知った時は、そっちを想像して切なかった記憶がある。

・古事記や歴史に詳しくはないけれど、日本人として「柱」という表現を使われると漠然となんとなくスゴイ存在ということは理解していたが、それをわかり易く丁寧に解説してくれてますね。

・煉獄さんは、「柱」として鬼殺隊を「支える」存在として映画でも
最後まで後輩に「進むべき道を示して」くれました。
 模範となるだけでなく、迷っている後輩たちに進む道に光をあてて
めざす先へと導く熱い姿が心を打ちました。

・鬼滅のファンですが最近はどこもかしこも鬼滅の記事ばかりで内容は似たり寄ったり、中身のないものばかりで辟易していました。
今回の記事のような読み応えがあり、「柱」の意味を問うようなものは読んでいて楽しいですね。

・いい解説だった。実際の「柱」と言う呼称と、支柱という意味での「柱」
煉獄さんが命を賭けて救った後輩たちに、諭す場面がより実感できた。
そして何より煉獄さんの"鬼には絶対にならない"という言葉に「柱」としてのプライドと、後輩に全てを託す潔さ。煉獄さんの凄さを改めて思った。

・吾峠呼世晴先生は、日本の故事、歴史、神事、伝承にかなり詳しそうですね。
さらに中国史、西洋史にも精通していると思われる。
詳しいだけでなく、かなり自らのものとして吸収されていると思われる。

・スターウォーズで使われる「フォース」も直訳すると「力」だけど、映画内ではもっと深い意味で、架空の特別なエネルギー(及びそれを操った特別な能力)の名前として使われている。英語圏の人からすると「フォース」という言葉自体はありふれた言葉だけど、日本人にとってはまるで特別な用語のように思える。
逆に、「柱」という言葉は日本人にとってありふれた言葉だけど、英語圏の人にとっては「HASHIRA」は意味はよくわからないけどとてもな神秘的な言葉に思えるのではないか。

・柱が出てくる前には神楽が描かれていたので、
柱が出てきたときは納得でした。
柱という言葉を使うことで、重要な人物、頼りになる人物、神のような特別な存在という意味を持たせられるので素晴らしい表現を選んだなと思いました。