gftr2020年末のKEIRINグランプリを巡り、静岡競輪場(静岡市駿河区)が20万200円の配当の的中車券を払い戻しに来た男性に10倍の200万2000円を手渡していたことが明らかになった。静岡市が8日に発表した。男性を特定できず、市は「こちらのミスで言いにくいが、返還してほしい」と呼びかけている。



・静岡競輪場、KEIRINグランプリで配当金10倍支払う 「言いにくいが返還を」



 市公営競技事務所によると、KEIRINグランプリは20年12月30日に平塚競輪場(神奈川県平塚市)で開催され、男性は翌31日午前10時過ぎに静岡競輪場の払戻窓口を訪れた。従業員は払戻金と異なる200万2000円を伝票に記入。現金を手渡した直後にミスに気づいたが、男性はすでに札束をポケットに入れて立ち去っていた。マニュアルは伝票の作成を2人以上で行うとしているが、この日は窓口が混雑し、1人で作成したという。

 男性からの返還がない場合、市の予算からKEIRINグランプリの主催者の平塚市に差額の約180万円を支払うことになる。静岡県警への被害届の提出も検討中だ。担当者は「これほど大きな差額は初めて。一生懸命、車券を売ったが、ガッカリだ。相手の特定も難しく、困った」とこぼしていた。


・静岡競輪で20万円の的中車券に誤って200万円を払い戻し