大砲とスタンプ最終9巻 「正に“戦争”の無常さと人間のしぶとさを描いた傑作」
速水螺旋人氏がモーニング・ツーで連載されていた、軍隊の兵站(補給)部隊マンガ「大砲とスタンプ」最終9巻【AA】が、21日に発売になった。
『大砲とスタンプ』は、作品情報が『戦争の裏方・兵站(へいたん)軍所属の、熱血官僚主義っ娘マルチナ・M・マヤコフスカヤ。彼女の主な任務は物資の輸送や補給。前線兵士に馬鹿にされようが、振り回されようが、私は信念貫きます!「私たちは書類で戦争してるんです!」』、5巻発売時のコミックナタリーによると『物資の輸送や補給など、デスクワークを主な任務とする兵站軍所属の女性、マルチナ・M・マヤコフスカヤの姿が描かれている』という作品で、1巻のオビは『素人は戦術を語り、玄人は戦略を語り、プロは兵站を語る』だった。
今回発売になったコミックス「大砲とスタンプ」9巻【AA】には、第75話〜最終第83話と登場兵器いろいろ解説を収録し、オビ謳い文句は『唯一無二の“Military法螺”漫画、完結!』で、コミックス情報は『大公国本国で革命勃発!新政府は戦線離脱を決めるもアゲゾコの兵たちは取り残され…』などになってる。
革命により大公国にできた新政府軍の命で、ストレルカ軍事委員がアゲゾコに視察にやって来た。彼女の本名はリーザンカで、かつて監獄船でアーネチカとともに脱獄を計画した過去がある。兵站軍の面々はどうなる?マルチナ大尉の最後の大仕事が始まる! 裏表紙
「大砲とスタンプ」9巻【AA】の感想には、silentspiceさん『因果応報の者もそうで無い者もバタバタと死んで行く。正に「戦争」の無常さと人間のしぶとさを描いた傑作』、AQMさん『ヒロイックに盛り上げるでもなく、お涙頂戴のエモい展開があるわけでもなく、淡々と、この作品らしく話が進んで終わります』、植田清吉GX-Tさん『当初は「戦争の裏側」を描く作品として読んでいましたが、戦争に裏も表もないんだわな、と改めてしみじみ考えさせられるお話の閉じよう』、Ebiさん『戦争の要である兵站をリアルかつコミカルに描いていたわけだけど、ついに最後はリアルさのほうが牙をむいた』、Шашкаさん『マルチナさん以下兵站軍最後の戦い、想像以上に壮絶で久々に漫画を読んで涙してしまった』などがある。
なお、作者:速水螺旋人氏はカバー折り返しで『連載の最終盤で世界がえらいことになりました。皆さんおかげんいかがでしょうか。どうぞうまいこと乗り切ってください。マルチナたちも最終盤でえらいことになっています』などを書かれている。
「大砲とスタンプ」9巻コミックス情報 / 速水螺旋人氏のブログ
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【関連リンク】
講談社 / モーニング・ツー / Twitter
「大砲とスタンプ」9巻コミックス情報(試し読みあり)
「大砲とスタンプ」作品情報 / Twitter
コミックDAYS「大砲とスタンプ」掲載ページ
速水螺旋人氏のホームページ「空とぶ速水螺旋人」 / ブログ / Twitter / pixiv
兵站事務屋将校右往左往漫画、完結となります9巻が発売されました!
「大砲とスタンプ」9巻、お話に直接関係しませんが、わりと大きなミスがありました
いま、電書だと2巻まで無料で読めます。お試しで是非是非〜
これは補給にあたる下級将校とその部隊の物語。書類で戦争しているんです
大砲とスタンプ - Wikipedia
速水螺旋人 - Wikipedia
「大砲とスタンプ」1年ぶりの新刊&速水螺旋人の短編集発売(5巻発売時)
兵站 - Wikipedia
兵站 とは - コトバンク
プロは兵站を語り、素人は戦略・戦術を語る
【感想リンク】
正に「戦争」の無常さと人間のしぶとさを描いた傑作
淡々と、この作品らしく話が進んで終わります
戦争に裏も表もないんだわな、と改めてしみじみ考えさせられるお話の閉じようでした
リアルかつコミカルに描いていたわけだけど、最後はリアルさのほうが牙をむいた
最後の戦い、想像以上に壮絶で久々に漫画を読んで涙してしまった
速水螺旋人は峻烈を秘めた実にヒューマニズムな漫画家だと思います
これまで時々顔を覗かせていた"戦時"がああも強力に展開してくるの凄い
あの戦争は何だったのか…と考えさせられる終わり方
哀しさとモヤモヤが離れない
アゲゾコ戦線(戦争)と今のコロナ禍が何となく重なって見えました
一人一人の人生が何十、何百と集まって出来た「ある時代」を眺めるような愛しい作品
ほろ苦く良いラストであった。大満足
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