イセエビやセミエビの仲間は、フィロゾーマと呼ばれる幼生期を数ヶ月経て成長する。
フィロゾーマは紙のように薄っぺらく、15分ほどで変化する稚エビ、プエルルスはちゃんと立体的になっているという不思議。
昆虫の生態と同じくらい、海洋生物の生態も不思議に満ちている。
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これ、なんだかご存知ですか?イセエビの幼生フィロゾーマです。ご覧のように、成体のイセエビとはまるで違う形態をしています。で、面白いのは、こいつが、恐ろしいほどまっ平らなのです。次の動画でご確認ください。 https://t.co/oJhHHL4l5T
— Shigeru Kondo (@turingpattern) 2021年03月05日
これは、三重県生産研で一昨日撮影してきた「泳ぐフィロゾーマ」です。動画の最後に、普通の形をした透明な海老が映っていますが、それが、イセエビの稚エビ、プエルルスです。 https://t.co/CWhE75sbk6
— Shigeru Kondo (@turingpattern) 2021年03月05日
面白いのは、プエルルスは、この写真のように立派な3Dのエビ体形です。恐ろしいのは、フィロゾーマからプエルルスへの変態が、わずか15分で起きることです。15分で体を作るのは無理ですから、この3Dのエビ体形が、フィロゾーマの薄膜状構造の中に既に存在することになります。 https://t.co/OgtVArRAyv
— Shigeru Kondo (@turingpattern) 2021年03月05日
一体、どんな魔法を使えば、そんなものすごい変身ができるのか??昆虫の変態時には、クチクラを折りたたんだ構造を作っておいて、それを展開するという大技を使いますが、フィロゾーマ皺の内部には、一見して皺は見えません。何か別の秘技を使っているようです。
— Shigeru Kondo (@turingpattern) 2021年03月05日
その謎を解明するために、変身時の動画と、変身前後のタイミングでの固定サンプルを、生産研の協力の下に採取することができました。これから、謎の解明を頑張ります。(実際にやってくれるのは院生の足立君です。)
— Shigeru Kondo (@turingpattern) 2021年03月05日
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