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口にはガムテープが貼られ、両足もぐるぐる巻に…未だ私の人生に影を落とす話 『笑っただろ』 | 不思議.net

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    口にはガムテープが貼られ、両足もぐるぐる巻に…未だ私の人生に影を落とす話 『笑っただろ』



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    怖い話投稿サイト「奇々怪々」より人気作品をご紹介

    今回も怖い話投稿サイト『奇々怪々』さんに投稿された作品の中から、人気作品をご紹介させていただきます!

    ※今回の作品には若干暴力的な描写がありますので苦手な方はご注意ください。

    今後も引き続き人気作品は不思議.netでも掲載させていただく予定ですので、我こそはという方は是非投稿してみてはいかがでしょうか。

    不思議.netも協賛してますので、たくさんのご投稿よろしくお願いします!
    優秀賞には賞品もありますよ。



    笑っただろ

    これは私が高校生の時に体験して、未だその体験が現在の私の人生に影を落としている。
    そんな話です。

    今から10年前の冬
    丁度世間が東日本大震災で騒然としていた頃
    私は東北のある県に住んでいました。

    幸いなことに私たちの住んでいた町は津波の被害を受けた訳ではありませんでしたが
    それでも甚大な被害を受けました。

    私の住んでいた家は地震により大きな被害を受けて、避難所での生活を余儀なくされていました。

    そんな中で、当時仲の良かった友達
    仮にA子とします。

    A子は元々両親がA子が幼稚園の時に交通事故に遭い両親とも亡くしていました。
    A子はその後、父方の祖母と2人で暮らしていました。
    しかし地震によりA子の家は全壊。
    一緒に住んでいた祖母も地震で亡くしていました。

    そんなA子と私達家族は避難所で共に生活を送っていました。
    そんなある日、毎日塞ぎ込んでいたA子が嬉しそうな顔で私に話しかけてきました。

    「今度、昔大好きだった従兄弟のお兄ちゃんの家で住まわせて貰えることになった!」

    A子は昔から仲の良かった従兄弟(5歳上で社会人1年目)の家に住まわせてもらえることになったそうなのです。

    私「それは良かった!A子ずっと好きだって言ってたもんね 笑」

    祖母を亡くして塞ぎ込んでいたA子が見せた久しぶりの笑顔を見て、私も必要以上に明るく振る舞いました。

    A子「しかもBは(従兄弟はここからBとします。)一人暮らしで彼女もいないんだ!従兄弟同士って付き合ってもいいんだっけ? 笑」

    私「従兄弟は確か結婚できたと思うよ 笑」

    A子「ちょっと早いけど明後日からBの家に行くんだ!おじさん、おばさん今までご迷惑をおかけしてすみませんでした。本当にありがとうございました。」

    A子は私の両親にそう挨拶すると残っている少ない荷物をまとめ始めました。

    私(よかった。A子が元気になって)

    その時はどこか他人事の様にそう思っていました。

    Bの家は大阪にあるらしく、A子は2日後の朝に出発するとのことでした。

    A子「ねえ私。Bに会うの久々過ぎて緊張するから一緒に来てくれない?笑」

    私「えー。私会ったことないから私こそ緊張するし、2人っきりを邪魔したら悪いじゃん 笑」

    A子「お願い!おじさん、おばさん良いよね?私も一緒に連れて行っても!」

    私父「そうだ私。連れて行ってもらいなさい。ここの空気にも疲れて来ているだろうし、息抜きにもなるだろう」

    私「えー。そういう事ならまあいいよ。じゃあ私もお泊まりの準備しないと!」

    そういう流れで私も2泊3日で大阪のBの家までお供することになりました。

    そして2日後私たちは大阪に到着

    A子「へー!なんかこっちは地震なんか無かったみたいな感じだね」

    どこか寂しそうにA子は大阪の行き交う人々でごった返す街並みを見ながら言いました。

    私「そうだねー。」

    A子「あっ本場のたこ焼き食べようよ!」

    A子は微妙な空気に気づいて無理に明るく振る舞おうとしている様でした。

    A子・私「「こんにちはー」」

    私たちはBの家に到着しました。

    B「いらっしゃい!遠くまでご苦労さん!おっ自分がA子の友達の私ちゃんか!いっつも話は聞いてるで。ほなちょっと狭いけど入って!」

    Bは関西弁を使う、イメージ以上のイケメンでした。

    私「A子。Bさん本当にかっこいいじゃん 笑」

    A子「でしょ。狙ったらダメだからね!」

    2人でひそひそ話をしながらBの部屋にあがらせてもらいました。
    Bの部屋は一人暮らしをするにしては少し広い2LDKでした。

    A子「えーすごい広い!」

    B「元々彼女と同棲してたからなー。もうフラれてもうたけど 笑」

    A子はニヤニヤしながら部屋を見回しています。

    B「こっちの部屋をA子と私ちゃんで使って!私ちゃんもおれるだけおっていいねんで!」

    私「ありがとうございます。でも両親が心配するんで。2日間お世話になります。」

    A子「ねえねえB。大阪観光連れてってよ!」

    B「お前は相変わらず元気やなー。よっしゃじゃあ2人ともちゃちゃっと用意して出発しよか!」

    そうして私たちはBに連れられて大阪観光を楽しみました。
    被災後の塞ぎ込んでいた気持ちを忘れて
    ずっと【笑顔で】色々な所に連れて行ってもらいました。
    こんなに【笑った】のは久しぶりでした。
    それがあんな悪夢を連れてくるとは、その時は全く思っていませんでした。

    そしてその夜。疲れた私たちはBの家へ帰り
    遅い晩御飯を食べて、今思えば遠い地にきて気持ちも大きくなっていて
    A子と私は未成年でしたが少しお酒を飲んだりして楽しみました。(未成年者の飲酒は禁止です。)

    そして深夜2時ごろBが

    B「ごめんやけど、ちょっと知り合いに呼ばれたから2.3時間だけ出るわ!2人とも鍵ちゃんと閉めて寝といてな!」

    そう言うとBはバイクに乗って知り合いの家へ向かいました。

    A子「じゃあ私たちも寝ようか。明日またBに大阪観光連れて行ってもらおうね 笑」

    私「そうだね 笑」

    そうして私たちはフローリングに敷かれた布団に並んで寝転び、慣れないお酒のせいかすぐに眠りに落ちました。

    「、、、っが、、、んなよ、、、」

    そんな声の様なものが聞こえ、私は目を覚ましました。

    私「っっ!!」

    その時気付きました。私の口にはガムテープが貼られ、両足もガムテープでぐるぐる巻にされていました。
    腕は自分の背中側で組まれていたのですが、動かさなかったので腕もガムテープで巻かれていることが想像できました。

    私(何、これ、、、A子は?)

    そうして横に寝ているはずのA子の方を振り向くと
    真っ暗な闇でした。
    違います。真っ暗な闇だと思ったのはボサボサな黒い髪の毛でした。そう気づいたと同時に
    その髪の毛後ろに見える、到底人間にこんな顔ができるのかと言うほどの恐ろしいニヤついた目がキラリと光った様に感じました。

    「おい。お前。笑ったやろ」

    そう聞こえました。
    何?何の話?A子は?Bさんは?

    そんな様々な疑問が出てきましたが、そんな疑問について考えていると悪臭が鼻につきました。

    腐った卵の様な、そんな臭いです。

    「おいごら。お前笑ったやろ」

    そう言うとその目の前の人は口をニヤッと開けて
    隣で寝転んだまま私に顔を近づけてきました。

    私「んーー!!んーー!!」

    声をあげようと体をバタつかせている私の腹をその人が思いっきり殴りました。
    この時に私は目の前の人が太った男で、そしてこの部屋には何故か私しかいなく、おそらくこのまま死ぬんだと分かりました。

    「お前ら今日、〇〇の前で俺見て笑ったよな。楽しいか?自分より下の人間みて笑って?何歳やねんお前。親から習わんかったんか?
    お前みたいな最低な娘の親やからそんなことも教えへん様なクソみたいな親なんやろな」

    そんな感じのことを大きな声でとてつもない早口で捲し立ててきました。

    私には何のことか分かりません。確かに今日〇〇の前は観光の時に通りましたが、こんな男を見た覚えも、ましてや笑った覚えなど全くありませんでした。

    大声で捲し立てた後、男は私の口のガムテープを剥がしました。

    「なあ〜。なんで笑ってん?」

    男はさっきと打って変わって気持ち悪いほどゆっくりそう聞いてきました。

    私「、、、私は、、、あなたと会ったことも、、、ありません。」

    そう声を絞り出しました。そう話終えるか終わらないかの時に、さっきと同じ衝撃がまたお腹に加わりました。

    私「痛いっっっ!!」

    またお腹を男に殴られました。

    「なんや、悪いんはこの口か?頭か?なあどこが悪いんや?」

    そう言うと男は私の口を指でこじ開けてもう片方の手の指を入れようとしてきました。

    男の口から喋るたびに悪臭が鼻をつきましたが
    この男の手の臭いはその比ではありませんでした。
    わたしは耐えきれず嗚咽をもらすと
    男はニヤついた顔が瞬時に怒り狂った顔になりました。

    「なんや!俺が臭いー言うんか?それで通りすがりに見下して笑ってんのか?何様や自分。後悔しても遅いぞこら!!」

    そんな感じのことをまた大声で捲し立てて
    私の口の中に強引に指を突っ込みました。

    味わったことのない、腐った様な味が口の中に広がり、すぐに胃の中のものがせり上がって来るのを感じました。

    私「おえーーっっ」

    私は嘔吐しました。すると男はまたニヤついた顔に戻り、涙を流す私の口から指を出しました。

    私「なんで、、、こんなこと、、、笑ったりなんかしてません、、、でも、〇〇を通っていたのは事実です、、、その時にただ別の話で笑っていただけだと思います、、、勘違いさせてしまったのならすみません、、、。」

    私は声を嗚咽混じりに絞り出しながら
    男の許しを乞いました。

    「関係あらへん。お前は俺見て笑ったんや。それでこの話は終いや。次は俺が笑う番。それだけの話や」

    そういうと男はむくっと起き上がり、ズボンのポケットから何かをを取り出しました。

    「ほら。口開けや」

    すると、片手にも関わらずとてつもない力で私の口をこじ開けました。

    そして、その中に先程取り出した百円ライターを私の口の中に入れました。

    「口閉じろ」

    私は黙って口を閉じました。その瞬間

    ゴギッッッともバンッッッとも取れる

    そんな音が頭の中で聞こえました。
    どうやら私はライターを口の中に入れた瞬間顔を殴られ、口の中のライターが爆発した様です。

    口の中に血の味とガスの様なオイルの様な火薬の様な、よくわからない匂いと味が充満しました。

    そんな痛みに苦しむ間もなく、また顔を殴られました。
    口から大量の吐瀉物と血が吐き出されました。

    私はもう声を出すことをやめました。
    この男には話は通じない。私はこのまま死ぬのだ。

    男はまた立ち上がり、先程とは逆のポケットからまた何かを取り出しました。
    今これが現実なのか、夢なのか、何なのかも全く分からず意識が混濁していましたが
    男が取り出したものが暗闇の中ではっきり見えました。

    それは透明な瓶の様でした。
    そしてその中には何か薄ピンク色の糊の様なものが入っているのが分かりました。
    この時から闇の中にも関わらず、何故色までわかったのかは今でもわかりません。

    男はその瓶(栄養ドリンクほどのサイズ)の蓋を開けました。

    そして私の前にしゃがみ込みました。

    「お前も笑われる側になるねん。他人の気持ち分からんねやろ?分かるようにしたるからな」

    そう言ってニヤッと笑うと、私のもう閉じる力もない口の中にその瓶の中の糊のようなものを流し込みました。

    その瞬間今までのものとは全く異質な、そして強烈な悪臭が鼻の中を通っていきました。
    そしてせりあがる吐き気。しかし男はそれを察していたのか流し込みながら私の口を閉じました。

    その間も瓶から流れ落ちる糊の様なもの。
    私の鼻の中や目の中にも入りました。
    もう臭いも味もわかりません。

    「飲み込めや」

    そうボソッと男はつぶやきました。
    これ以上の抵抗は無意味だと察していた私は吐き気を抑えてその口の中の糊を飲み込みました。
    またすぐ吐き気が襲いかかりましたが男が口を押さえ続けていた為、少し口から溢れる程度でした。
    しかし出口のない吐瀉物は鼻から出ようと逆流し、私は大きく咽せました。

    しかしもう8割方の糊は飲み込んでいた様です。

    「気ぃつけや。」

    そう言うと男は私の顔をベロっと舐めて
    そのまま部屋から出ていきました。

    それから何分そうしていたでしょう。
    気づくと私の横でパニックになっているBと泣き喚くA子の姿が見えました。

    目が覚めると私は病院のベッドの上でした。
    横には泣き疲れたのかA子が目の横に涙の跡を残して寝ています。

    私がA子と呼ぼうとした時、口が開かないことに気付きました。
    そしてまたあの夜がフラッシュバックして私は大暴れしました。

    このあたりは私も周りから聞いた話などで補完しているだけで、記憶が曖昧です。

    また目が覚めると横には私の両親が
    その足元には土下座をするBがいました。

    私が目覚めたのに気づいた両親。
    父は黙ってBを連れて病室を出ていき、母は泣きながら私を抱きしめました。

    私の口の中は何針も縫う大怪我で、歯も5本無くなっていました。
    その後警察が病室に来ては色々と事情を聞かれて
    その度にフラッシュバックしては暴れてを繰り返していました。
    そして、あの日のことを母から詳しく知らされたのは
    そんな日々が少し落ち着いた頃でした。

    あの日A子は私と寝たあと、すぐに目を覚ましてBに連絡して会いに行ったそうです。

    鍵を掛けずに

    そして、あの髪のボサボサな小太りの変質者はBの家を出てすぐのところで職務質問され暴れた後逮捕されたとのことでした。

    そして私はその後A子、Bと2度と会うことはありませんでした。

    そしてあの時あの男が私に飲ませた糊ですが
    中身が何か何度も聞く私に渋々刑事さんが教えてくれました。

    「本当に聞かない方がいいと思いますが、、」

    「事件後の私さんの口の中などから検出したところ、加害者の血液と体液であることが判明しました。」

    何となく分かっていました。しかしここからは私の想像を遥かに上回る情報でした。

    「そして、その血液・体液からHIVの陽性反応が出ました。」


    提供:奇々怪々-怖い話投稿
    引用元:(作者:うめ/ 笑っただろ





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