異世界のうどん屋
私は、東北の田舎の出身です。
大学時代は千葉で過ごし、社会人になってからは仕事の関係で都内に在住しています。
数年前にＧＷを利用し、帰省したときのお話しです。
実家に帰り、犬と遊んだり、同級生と会ったりしてましたが、元々一人で街を彷徨くのが好きで、この日は実家から最寄りの駅まで行き、駅の近くの商店街を彷徨いていました。
お腹空いたなと思い、携帯を見ると12時半を過ぎていましました。
チェーン店の吉○家とか幸○苑、○ックなどがありましたが、たまには、いつもと違うのが食べたいなと思ってました。
本屋さんの隣に細い道があり、何気なく入ってみると、手打ちうどんのお店があり、引き寄せられるかのように中に入りました。
メニューを見つつ、普段は、はな○るうどんとかで満足していた俺は、天ぷらうどん1200円とあり、ちょっと高いと思いつつも、注文した。
周りのお客さんが食べ終わり、待つこと20分くらい、出てきたのは、大きめのかき揚げが2枚、イカ天、海老天、舞茸天、さつま芋天、ししとう天、なす天等のたくさんの天ぷらの盛り合わせとうどんだった。
今まで食べた天ぷらの中で一番美味しかった。
最終日の帰る日に、もう一度あの天ぷらうどんを食べたいと商店街に行った。
しかし、本屋さんの隣はマンションが建っており、いくら探しても見つからなかった。
近くのお店の人に、この辺で凄い量の天ぷらうどんが食べれる店を知りませんかと訪ねたが、生まれてからずっと住んでるけど、そんなお店はないと、ただ、年に何回かあなたと同じようなことを聞く人がいると言われた。
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引用元：（作者：一成カンパニー/
異世界のうどん屋）
