任天堂、ソニー、マイクロソフトと過去の作品の取り扱い方について、戦略的立場から考えやアプローチが違うことを指摘していて、特にマイクロソフトは過去のゲームのライブラリーに熱心で知られていますね。
任天堂が複数のゲームの販売を中止し、ソニーが店舗の閉鎖を確認したのと同じ週に、マイクロソフトはゲーム保存の重要性を語っています。
マイクロソフトは、Xbox Series X/S のマーケティング活動において、下位互換性を重視しており、オリジナルのXbox、Xbox 360、Xbox Oneのゲームを幅広くプレイできることをアピールしています。
多くのゲームは、新しいゲーム機の機能を利用して、元のゲームよりも『より良く見える、より良く遊べる』ようになっています。また、元のフレームレートを約2倍にする『FPSブースト』や、標準のダイナミックレンジでしか出荷されていないゲームにHDRの拡張機能を追加する『オートHDR』などの機能に対応しているゲームもあります。
そして火曜日、マイクロソフトは、Xbox Game Pass Ultimateに加入しているAndroidユーザーを対象に、レアやベセスダなどの名作ゲームの数々を提供し、下位互換性のあるタイトルを初めてXboxのクラウドゲーミングに導入しました。
その中には、Banjo-Kazooie、Fable 2、Viva Pinata、Perfect Dark、Elder Scrolls、Gears of Warシリーズの作品が含まれています。
Xboxの公式Twitterアカウントは水曜日に、『時が経つにつれ、ゲームのアイコンと名作を新しいプレイヤーと古いプレイヤーのために確実に保存することがこれまで以上に重要になっています』と投稿しました。
『初めて『Morrowind』をプレイしたのが、2002年にXboxでプレイしたものであろうと、2021年にスマホでプレイしたものであろうと、私たちはこれらの体験をあなたと共有できることに興奮しています！』
2021年春にiOSとPC向けにXboxクラウドゲーミングが開始されると、マイクロソフトは『Xboxエコシステムで遊ぶためのパスとして10億台以上のデバイスを追加する』とも述べています。
レアのスタジオ責任者であるCraig Duncan氏は、今週のXbox Wireのインタビューで、後方互換性はビデオゲームの歴史を保存する上で『不可欠』な役割を果たしていると述べています。
『世代やプラットフォームが変わると、様々な問題が発生しますが、以前プレイしたゲームを懐かしく思い出すことができることは重要です。』
『そのようなゲームには、他の人と共有できる思い出や瞬間が含まれており、Xbox Game Passでゲームを選択するだけですぐにそれを実現できるのは、簡単で手間がかかりません。』
『もう一つの方法は、古いゲーム機を起動して、すべてのケーブルを見つけ、ディスクを保存して、まだ動くようにすることです（一部のコレクターは、情熱的な趣味として行っています）』とCraig Duncan氏は続けます。『ゲームの歴史を誰でも見ることができ、自分のゲームライブラリをワンクリックで作ることができるのは素晴らしいことです。』
ゲームの保存とアクセシビリティは、現在、ホットな話題となっています。今週初め、ソニーはPS3、PSP、PS Vitaの『PlayStation Store』を今夏に閉鎖する予定であることを発表しました。
ユーザーの皆様は当面の間、過去に購入したゲームを再ダウンロードすることができますが、7月2日からはPS3およびPSPのオンラインマーケットプレイスでゲームを購入することができなくなり、8月27日からはVitaにも同様の措置が取られます。
また、任天堂は水曜日、スーパーマリオ3Dコレクション（マリオ64、サンシャイン、ギャラクシーの再販を含む）の販売を6ヶ月後に中止しました。
任天堂の戦略を知っているという匿名の開発関係者がViceに語ったところによると、同社の期間限定ゲームの発売は、買い逃しの不安を煽り、消費者に売れない再販ソフトを買わせるためのものだという。
関連リンク
XBOXの措置が一番ゲーマーとしてはうれしい配慮なのは間違いないですが、他社も簡単に真似のできない措置を取っていて、戦略的な意味合いもあり、その辺は各社方針がわかれていますね。
