678「福岡市立中学校の卒業アルバムでは、髪色が黒く修正されていました。私の髪色は茶色です」このようなTwitter上の投稿が話題を呼んでいる。



・私の髪は真っ黒に塗りつぶされた。卒業アルバムを加工された女性のショックと違和感



過去に講談社主催のオーディション「ミスiD」に参加していたこともある書評家の西田藍さんだ。西田さんは「私が受けたのは人権侵害であり、人種差別であると思います」と指摘する。

《福岡市立中学校の卒業アルバムでは、髪色が黒く修正されていました。私の髪色は茶色です。自毛です。高校の入学式、卒アルの他の集合写真と、卒業式の写真を比較すると、私の髪色が、黒い髪の子と比べて明らかに明るいことがわかると思います。なぜ、髪色が修正されていたのか、答えを知りたいです》

西田さんは4月7日、自身のTwitterアカウントにこのように投稿した。




この卒業アルバムを受け取った当時、何を思ったのだろうか?

「かなり衝撃的でした。その卒業アルバムをもらったのは卒業式の後日だったので、みんなで楽しく寄せ書きをした後に自分のかお写真を改めてよく見たら、髪色が修正されていたことに気が付きました。その時は絶句しました」

「ちょっと黒っぽくなっているのではなく、明らかに真っ黒に塗りつぶされていた。それに当時10代だった自分にとっては、すごく変な写真になっていたので嫌でした」

だが、すぐには自分の違和感を表に出すことはできなかったと振り返る。

「高校の入学直前だったので問題も起こしたくなかったし、友達にも、『なんかこれ黒くなってるんだけど、やばくない?』みたいにしか言えなかったんです」

「髪の毛の色に関しては、私は中学時代に注意されたことはなかったので、何で最後にこんなことをしたんだろう、何で卒業アルバムを作る過程で誰も疑問に思わなかったんだろうってショックでした」・・



・西田藍



・よく分かったのは、
教育委員会の対応がいかにもお役所的なこと。
「過去の問題の責任は負いかねる」
公務員の責任は個人には及ばない。
なら、組織として丁寧に対応すべき。
「過去のことは分からない」
では、公務員体質、と非難されるだけ。

・以前タレントの千堂あきほさんが、学生時代の髪色が原因で、体育教師から髪を引っ張られる等されたことを、告白されていたのを思い出しました。
彼女の場合は、水泳による髪の脱色が故意によるものと誤認されたためでしたが、記事の西田さんは先天的なものであり、逆に染髪する以外どうにもならない話ですよね。

在学中それを強要されなかったのがせめてもの救いですけど、卒業アルバムの仕打ちはあまりに酷い…。

・わたしも父が外国人です。
中学に上がると先に卒業していた兄が2人いたので、入学式で体育教師に「また来たか、ここはアメリカンスクールじゃありません よ」とふざけた様な口調で言われた。
黒染めした方が目立たないしわたしのためと言われたし、普段は目を瞑るから保護者が集まる式典や運動会は黒染めの スプレー出来ないか?と数人の先生に呼び出された言われたこともある。
親に相談したら、何か問題なら文書で教えてくださいと一筆書いてくれた。
それを渡すと「余計な知恵まわしやがって、余計なことしやがって」と体育教師に顔を合わせる度に言われた。

・自分もクォーターなんで高校の時髪の色でメチャクチャ言われた。
いくら地毛ですって言っても通用しなかった。名前が日本人だから。それを言ったら母親が大激怒して学校に乗り込んで自分の名前を見せて、祖父の写真も見せた。それでもダメなら弁護士たてると言ったらやっと通った。

・時代だと思う。先生たちは、生徒全員に対しての頭髪指導ができていた証にしたかったのかも。
私の友達も地毛が茶色だった。地毛証明書の制度もあったけれど、先生に校則違反だと誤解されたくないからって、黒に染めてた。黒に染めたり、ストレートパーマをあてるのは叱られないんだから、本当、そんな校則ってアホらしいね。

・自分の場合、地毛が茶色で入学早々、先輩に目をつけられイジメにあった。
担任に相談したら「黒く染めれば解決する」と言われ憤りを感じた。
こんな高校イヤだ!と思い1学期で退学。
自力で受験勉強して、有名校に入学できた。
1年の遅れは出たが、結果的にはバカ担任のおかげで早く見切りをつけられた事に感謝している。

・確かに昔から髪に関するよく分からない校則が多かったなぁ。中学時代は男は全員丸坊主とか、高校では天然パーマで指摘を受けるとか…今振り返ってもおかしいなと思う

・自分の高校時代も体育の時間に生徒が教室からいなくなった時に、漫画などを持ち込んでいないかカバンの中を勝手にチェックされたりしていました。
さすがに今はそんな事はしていないでしょうが、今思うと人権侵害も甚だしいなと思います。

・こんな回答する組織が、よく教育を主導できるもんだな。
当時のことがわからなくても、傷つけたことに反省と謝罪をして、各教育現場に、通達しその内容を公表するのが、誠意ある対応ではないのかな。