g67SNSでの批判、誹謗(ひぼう)中傷はやみません。「車いすだから駅に事前連絡をするべき」「駅員さんがかわいそう」「感謝をするべき」「ブログに書いたりメディアに連絡したりするのはひどすぎる」などです。



・クレーマーではなくクリエーターに 乗車拒否騒動から1カ月 100cmの視界から―あまはいくまはい―(96)



伊是名夏子さん: その根底には、障がいのある人が我慢するのは仕方がない、マイノリティーばかりに合わせるとマジョリティーがかわいそう、マイノリティーの声の上げ方、生活の仕方は控えめでなければいけないという考えがあります。

あまりにも多くの人がそう思っていることを知り、本当にショックでした。障がいのある人の生活について想像しにくいとは思いますが、丁寧な説明を何度も求められ、それを拒むと批判されるのはきついです。そして声の上げ方を批判するのも、トーンポリシングという差別の一つの形です。

今回の問題はいろいろな社会問題がつながっていると気付きました。今、日本の4割以上の駅は駅員がいない無人駅です。サポートが必要な障がい者や高齢者などが困っています。企業として障がい者への対応を考えていく必要があります。SNSの誹謗(ひぼう)中傷で自殺に追い込まれる人もいる今、それを取り締まる法律も必要でしょう。



・伊是名夏子さん