1:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:22:43.35
ID:nf0MM0FY0
しずく「かすみさん、今週の日曜一緒に買い物に行かない?」
かすみ「あーごめんね、しず子。その日はりな子とゲームする約束してるんだ」
しずく「そうなんだ。じゃあ来週の日曜は……?」
かすみ「来週は彼方先輩にお料理教えてもらうんだ! 彼方先輩とコッペパン作るの楽しみだなぁ~」
しずく「そ、そっか……。じゃあ、これから一緒に帰らない?」
かすみ「あー今日は侑先輩とライブの打ち合わせするんだ」
しずく「だ、だったら終わるまでわたしも……」
かすみ「ダメだよしず子。いくらしず子でも、ライブの内容は秘密だからね。遅くなると思うから先に帰ってて」
しずく「う、うん……」
かすみ「じゃ、また明日ね」
2:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:31:00.49
ID:nf0MM0FY0
しずく(はぁ……。最近、何だかかすみさんに避けられてる気がする……)
侑「あれ? しずくちゃん、まだ帰ってなかったんだ?」
しずく「あ、侑さん。かすみさんとライブの打ち合わせがあるんじゃ……?」
侑「え、ああ、うん、これからするところだよ! ところでしずくちゃん、落ち込んでたみたいだけどどうしたの?」
しずく「えっと……。実は、最近かすみさんに避けられてるような気がして……」
侑「ええー。そうかなぁ?」
しずく「ここのところ、話しかけてもすぐに別の人のところに行ってしまうんです。さっきも休日遊びに行こうって誘ったら断られてしまって……」
侑「そっかぁ……」
3:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:32:41.42
ID:nf0MM0FY0
しずく「かすみさん、わたしのことが嫌いになってしまったんでしょうか……」
侑「うーん。そんなことないと思うけどなぁ。あーでも、いつもベッタリだとちょっと飽きちゃうってのはあるかも」
しずく「どういうことですか?」
侑「ほら、じすくちゃんとかすみちゃんってすっごく仲いいでしょ。でもいつも一緒にいると、かすみちゃんも飽きちゃうっていうか、他の人とも仲良くしたくなるんじゃないかな」
しずく「そんな……。わたし、どうしたら……」
侑「しばらく距離を置いてみたらいいんじゃない?」
しずく「距離、ですか?」
侑「しずくちゃんが素っ気ない態度を取れば、かすみちゃんも寂しくなって戻ってきてくれるんじゃないかな?」
しずく「な、なるほど……。でもわたしに上手く出来るでしょうか……?」
侑「何言ってるの。しずくちゃんなら大丈夫だって! かすみちゃんに興味がない“演技”をすればいいんだから」
しずく「演技、ですか。わかりました! わたし、やってみます!」
4:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:34:13.78
ID:nf0MM0FY0
~翌日~
かすみ「しず子~昨日は一緒に帰れなくてごめんね?」
しずく「ううん、気にしてないから」ツンッ
かすみ「そ、そう? ねぇ、今日は一緒に柔軟やらない──」
しずく「愛さん、わたしと一緒に柔軟してくれませんか?」
愛「え? アタシ? もちろんいいけど、しずくから誘ってくるなんて珍しいね」
しずく「そうですか? 愛さん、とっても体柔らかいから色々教えていただきたいんです」
愛「そっか、そう言うことなら愛さんに任せてよ!」
しずく「ありがとうございます! それではあちらの方でやりましょう!」
かすみ「し、しず子……?」
5:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:35:07.13
ID:nf0MM0FY0
~練習後、部室~
せつ菜「みなさん、今日も練習お疲れ様です!」
エマ「お疲れ様~。あ、そうだ! わたしパン焼いてきたんだけどみんなも食べる?」
しずく「本当ですか! ぜひ頂きたいです!」
果林「エマのパンは絶品だから、楽しみだわ」
エマ「えへへ。果林ちゃんのは糖質控えめにしたから安心してね。しずくちゃんもどうぞ」
しずく「ありがとうございます! はむっ……とっても美味しい……!」
エマ「本当に? よかったぁ」
しずく「これならいくらでも食べられちゃいます!」
エマ「そう言ってくれると嬉しいなぁ。いっぱい作ってきたからどんどん食べてね」
かすみ「し、しず子。かすみんの特製コッペパンもあるんだけど……食べる?」
しずく「えーっと、今はエマさんのパンの方が食べたいかなぁ」
かすみ「えっ……」
しずく「だってエマさんのパンの方が美味しいんだもん。かすみさんのコッペパンって、パン自体は普通でしょ?」
かすみ「そ、そんな……」
6:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:35:53.49
ID:nf0MM0FY0
~下校時刻~
かすみ「しず子、一緒にかえ──」
しずく「彼方さん、起きてください。一緒に帰りますよ」
彼方「むにゃ~……あれ? もうこんな時間?」
しずく「急がないとアルバイトに遅れてしまいますよ。ほら、荷物はわたしがまとめておきましたから」
彼方「おぉ~ありがとー。しずくちゃんは優しいねぇ」
しずく「いえ、わたしが彼方さんと一緒に帰りたかっただけですから」
彼方「しずくちゃ~ん!」ダキッ
しずく「わわっ!」
彼方「彼方ちゃん、妹が増えたみたいで嬉しいよぉ」
しずく「もう、彼方さんったら///」ギューッ
かすみ「…………」
7:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:37:07.73
ID:nf0MM0FY0
~翌日、放課後の部室~
かすみ「う“わ”ぁ“ぁ“ぁ“ぁ“ん”!!! か“す”み“ん”し“ず”子“に”嫌“わ”れ“ち”ゃ“っ”た“ぁ”ぁ“ぁ”ぁ“ぁ“!!!」ギュー
璃奈「かすみちゃん、抱きしめるの強過ぎ」
かすみ「だっ“て”ぇ“ぇ”ぇ“ぇ”ぇ“ぇ”!!!!!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『よしよし』」ナデナデ
かすみ「り“な”子“ぉ” ぉ” ぉ” ぉ” ぉ”あ“り”がと“ぉ” ぉ” ぉ” ぉ”!!!」
ガラララッ
歩夢「こんにちわーってかすみちゃん!? どうしたの!?」
かすみ「うわーん歩夢せ“ん”ぱ“ー”ー“ー”ー“い”!」
歩夢「うわっ! かすみちゃん、落ち着いて」
8:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:38:44.13
ID:nf0MM0FY0
かすみ「かすみんはもう終わりですぅぅぅぅ!!!」
歩夢「えっと……璃奈ちゃん、どういうこと?」
璃奈「かすみちゃん、昨日からずっとしずくちゃんに構ってもらえないみたい」
かすみ「そうなんですよぉぉぉぉ!!! ……ひぐっ、帰るのも練習のときも別々だったし、かすみん特製コッペパンも食べてもらえなかったんです……ぐすっ」
歩夢「そ、そうなんだ……」
かすみ「ずびっ……きっとかすみんは、しず子に嫌われちゃったんです……」
歩夢「うーん。そう簡単にしずくちゃんがかすみちゃんのこと嫌いになるかなぁ」
璃奈「わたしもそう思う。まだ一日だけだし、たまたまってことも十分考えられる」
かすみ「りな子ありがとう……。でもわたし、しず子に嫌われたら本当に終わりだよ……。うわぁぁぁぁんし“ずこ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ“!!!」
9:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:40:12.10
ID:nf0MM0FY0
~その頃、廊下~
しずく「あれ? 侑さん、こんなところで何してるんですか?」
侑「あ、しずくちゃん、ちょうどいいところに。昨日の作戦、早速効果が出てるみたいだよ」
しずく「本当ですか?」
侑「ほら、これ見て?」つスマホ
しずく「これは……部室の映像ですか?」
侑「うん。実は昨日、部室にモニタリングカメラをしかけといたんだ」
かすみ『う“わ”ぁ“ぁ“ぁ“ぁ“ん”!!! か“す”み“ん”し“ず”子“に”嫌“わ”れ“ち”ゃ“っ”た“ぁ”ぁ“ぁ”ぁ“ぁ“!!!』
しずく「こ、これは!」
侑「うん……これは相当効いてるみたいだね……」
かすみ『そうなんですよぉぉぉぉ!!! ……ひぐっ、帰るのも練習のときも別々だったし、かすみん特製コッペパンも食べてもらえなかったんです……ぐすっ』
しずく(あぁ、かすみさんごめんなさい! あなたのことを嫌いになるわけありません! これはあなたに振り向いてもらうために仕方なく……!)
10:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:41:52.13
ID:nf0MM0FY0
侑「うーん。でも流石に可哀そうになってきたよ。もう十分効果は出てるみたいだし、そろそろ普段通りに戻ったほうがいいんじゃない……?」
しずく「え、ええ、そうですね……」
かすみ『でもわたし、しず子に嫌われたら本当に終わりだよ……。うわぁぁぁぁんし“ずこ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ“!!!』
しずく(ああ♡ 泣き喚いてるかすみさんかわいい♡♡♡ わたしの名前を呼びながら顔ぐちゃぐちゃにしてっ♡♡♡ わたし何か目覚めちゃいそう……///♡♡♡)ゾクゾク
侑「しずくちゃん?」
しずく「へ? あ、はい大丈夫です! ……あの、部室のモニタリング、もう少しお願いできますか……?」
侑「え、うん。それはいいけど……ほどほどにね?」
しずく「も、もちろんです。それではお願いしますね」
しずく(はぁはぁ♡♡♡ 寂しくて泣き叫んでるかすみさん、もっと見たい///♡♡♡ かすみさんには悪いけど、もうちょっとイジめてみようかな♡♡♡ 今度はどんな顔見せてくれるんだろう///♡♡♡)ゾクゾク
11:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:44:44.62
ID:nf0MM0FY0
~一週間後~
しずく(結局あれから一週間経っちゃった……。今日こそは止めようって思ってるのに、あと一日だけって思うとやめられないんだよね……)
しずく(これだけ長い間かすみさんと話してないと流石にわたしも寂しい……。早くかすみさん成分を補給しないと……!)
かすみ『ぐすっ……ひぐっ……しず子に完全に嫌われた……。かすみんもう生きてけない……』
しずく(ああああああ♡♡♡ かすみさん♡かすみさん♡かすみさん♡!!!)ゾクゾク
しずく(あんなに目を真っ赤にしてっ♡♡♡ きっとわたしと話せないのが辛くていっぱい泣いたのねっ♡♡♡ わたしのことで枕を濡らすかすみさん/// 想像するだけでゾクゾクしちゃうっ♡♡♡♡♡♡♡)
侑『かすみちゃん……だいぶやつれちゃったみたいだけど大丈夫……?』
かすみ『侑先輩……。あれからあんまりご飯食べられなくて……。コッペパンも喉を通らないんです……』
侑『そっか……。かすみちゃんは本当に心当たりないの?』
12:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:46:12.24
ID:nf0MM0FY0
かすみ『実は、無視されるようになった前日、しず子に遊びに誘われたのを断っちゃって……』
侑『そうなんだ……』
かすみ『わたしも悪いことしたなって思って、次の日しず子といっぱい話そうと思ったんですけど……全然相手にしてくれなくて……』
侑『そっか……』
かすみ『う“ぅ”……しず子に嫌われちゃったら、わたしどうすれば……ぐすっ』
侑『かすみちゃん……。大丈夫、かすみちゃんにはわたしがいるから』
かすみ『侑先輩……』
侑『ほら、こっちおいで』
かすみ『侑先輩ぃぃぃぃ! ありがとうございますっ……かすみんとっても嬉しいです……』ギューッ
13:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:47:10.28
ID:nf0MM0FY0
侑『ふふっ。かすみちゃんは本当にかわいいなぁ。こんなかわいい子を嫌いになるなんて、信じられないよ』ナデナデ
かすみ『ほ、本当ですか?』
侑『うん! かすみちゃんはとっても可愛いよ』ニコッ
かすみ『うぅ……侑先輩……ありがとうございます……。わたしにはもう侑先輩しかいません……これからもわたしと仲良くしてくれますか……?』
侑『もちろんだよ!』
かすみ『ぐすっ……侑先輩大好きです……! これからはしず子の分もいっぱい仲良くしてください……!』
しずく「え、嘘……」
しずく(そ、そんな……。まさかわたしがかすみさんに愛想を尽かされちゃうなんて……)
しずく(と、とにかく、今までのこと謝らないと……! 早く部室へ……)
14:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:48:35.17
ID:nf0MM0FY0
~部室~
ガラララッ
しずく「かすみさんっ!」
かすみ「……」ビクッ
しずく「今までかすみさんのこと無視してごめんなさい! わたし、かすみさんと仲良くなりたい一心でっ!」
かすみ「……ひぐっ……侑先輩……。わたし、しず子と話すの怖い……」ギューッ
しずく「か、かすみさん……?」
侑「かすみちゃん、私がいるから大丈夫だよ。……ねえ、しずくちゃん、ちょっと外で話さない?」
しずく「で、でも、わたしはかすみさんと……」
侑「かすみちゃん、怖がってるよね? 見て分からない?」
しずく「っ……」
侑「じゃあ、外行こっか」
15:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:50:19.23
ID:nf0MM0FY0
~廊下~
侑「わたし、ほどほどにした方がいいって言ったよね?」
しずく「……はい」
侑「なのに何で一週間もシカトし続けたの?」
しずく「それは……。……わたしと話せなくて悲しんでるかすみさんが可愛くて、つい……」
侑「へぇ。じゃあしずくちゃんは、自分が楽しむためにかすみちゃんを傷つけたんだ」
しずく「っ……はい……。」
侑「ふーん。……そんな人にかすみちゃんは任せられないよ」
しずく「そ、そんな! ……あと一回だけ謝るチャンスをくださいっ!」
16:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:51:32.52
ID:nf0MM0FY0
侑「さっき、かすみちゃん怖がってたよね? まだかすみちゃんのことイジめ足りないの?」
しずく「そ、そんなこと……!」
侑「じゃ、かすみちゃんが待ってるから」
ガラララッピシャッ
しずく「……」
しずく(……やってしまった……取り返しのつかないことを……)
しずく(侑さんの言う通り、わたし最低だ……。かすみさんの気持ちも考えずに、あんな酷いことをするなんて……)
しずく(うぅ……かすみさん……かすみさん……ぐすっ)
17:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:52:38.10
ID:nf0MM0FY0
~一週間後~
しずく「あ、あのっ、かすみさんっ」
かすみ「侑先輩! 来週はどこに行きます?」
侑「うーん、そうだなぁ。あ、かすみちゃん家に遊びに行ってもいい?」
かすみ「かすみんの家ですか? もちろんいいですよ!」
侑「やったぁ! ねえ、かすみん特製コッペパン作ってよ!」
かすみ「もちろんですっ! 侑先輩のためならいくらでも作っちゃいますよー」ダキッ
歩夢「も、もう、かすみちゃん! くっつきすぎだよぉ」
かすみ「あれ? 歩夢先輩、嫉妬ですかぁ? でも、いくら幼馴染とはいえ侑先輩は渡しませんよ?」
侑「あははは。二人とも落ち着いて、ね?」
しずく「……」
しずく(ここにはわたしの居場所がない……。なんだか気分も悪いし外の風にあたろう……)
18:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:53:52.69
ID:nf0MM0FY0
しずく(あれから何度も謝ろうとしたけど、かすみさんは取り付く島もない……)
しずく(それも当然だ……。わたしがどれだけ酷いことをしたのか今になって実感してる……)
しずく(わたし、もうかすみさんと一生話せないのかな……)
しずく「うぅ……ぐすっ……かすみさん……かすみさん……ごめんなさい……」フラッ
しずく(あれ? 足元がふわふわする……。最近あんまり食べてなかったからかな……? もしかして、目の前に見えるのって階段? わたし落ちちゃう?)
ガタガタガタドーン
~~~
~~
~
19:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:54:51.00
ID:nf0MM0FY0
~保健室~
しずく「あれ、ここは……」
かすみ「うわぁぁぁぁんしず子ぉぉぉぉ!!! 無事でよかったよぉぉぉぉぉ!!!」
しずく「かすみ……さん?」
かすみ「しず子が階段から落ちたってって聞いて……わたし心配で……」
しずく「……かすみさん、ありがとう」
かすみ「ケガしてない? 体痛くない?」
しずく「うん、何ともないみたい……」
じすく(かすみさんと二人っきり……今度こそちゃんと謝らないとっ……!)
かすみ「……しず子?」
しずく「かすみさん、今まで本当にごめんなさいっ!」
かすみ「へ?」
しずく「わたし、自分勝手な理由でかすみさんを傷つけてしまって……。本当はもっと仲良くなりたかっただけなのに、こんなことになっちゃって……。本当にごめんなさい」
20:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 20:55:42.07
ID:nf0MM0FY0
かすみ「ぐすっ……そんなのどうでもいいよ……しず子が無事なら……ひぐっ」
しずく「かすみさん……」
かすみ「ねえ、しず子、わたしのこと嫌い……?」
しずく「そ、そんなわけ! わたしはかすみさんのこと、大好きだよ!」
かすみ「……本当に?」
しずく「本当に本当だよ! かすみさんは世界で一番大切な人だよ!」
かすみ「えへへ……そっか。わたしもしず子のこと大好きだよ」チュッ
しずく「か、かすみさん/// わたし、もう二度とかすみさんを泣かせたりしない。一生幸せにするね」
かすみ「しず子……ありがとう/// とっても嬉しいよ///」ムギュー
~~~
しずく「こうしてわたしとかすみさんは、末永く幸せに暮らしました♡」
おしまい
21:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 21:21:03.00
ID:nf0MM0FY0
~おまけ(というかオチ)~
かすみ「ってな感じで、侑先輩のおかげで作戦大成功ですよ!」
侑「本当に? いや~良かった良かった」
かすみ「にしても侑先輩、すごい作戦思いつきましたね。名付けて、“しず子に素っ気ない態度を取ることで嫉妬させて、逆にしず子にシカトさせる&かすみんが落ち込んで侑先輩に依存することでしず子ともーっと仲良くなれる大作戦”!!」
侑「かすみちゃん、長いし分かりにくいよ……」
かすみ「細かいことはいいんですぅ! にしても侑先輩、ナイスアシストでした! 何もかも侑先輩の完璧な誘導のおかげですよ」
侑「いやいや、かすみちゃんこそ。シカトされて落ち込む演技、完璧だったよ?」
かすみ「いや~あれは半分本音というか、作戦とはいえ割と本気で悲しかったというか……」
侑「あはは、そうなんだ……」
22:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 21:22:27.30
ID:nf0MM0FY0
かすみ「とにかく、しず子と仲良くなれて本当に良かったです! ありがとうございました!」
侑「うん、二人が仲良くなれて私も嬉しいよ!」
ガラララッ
しずく「あ、かすみさん! こんなところに!」ダキッ
かすみ「わわっ、しず子! いきなり抱き着かれたらびっくりしちゃうよ」
しずく「抱き着かれるの、嫌?」
かすみ「そんなわけないじゃん! かすみんはしず子のこと、大好きなんだから!」ギューッ
しずく「えへへ、わたしも///」ギューッ
侑「あはは、これはわたしはお邪魔かな~。二人とも、末永くお幸せにね」
しずかす「「はいっ」」
23:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 21:23:31.59
ID:nf0MM0FY0
~~~
侑「……さてと」つスマホ
かすみ『しず子に嫌われたら本当に終わりだよ……。うわぁぁぁぁんし“ずこ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ”ぉ“ぉ“!!!』
しずく『うぅ……ぐすっ……かすみさん……かすみさん……ごめんなさい……』
侑「くぅ~っ! やっぱりスクールアイドルの泣き顔は最高だよ! そしてメインディッシュは……?」
しずく『本当に本当だよ! かすみさんは世界で一番大切な人だよ!』
かすみ『えへへ……そっか。わたしもしず子のこと大好きだよ』チュッ
しずく『か、かすみさん/// わたし、もう二度とかすみさんを泣かせたりしない。一生幸せにするね』
かすみ『しず子……ありがとう/// とっても嬉しいよ///』ムギュー
侑「うおぉぉぉぉ! しずかすてぇてぇ!!! もう最っっっ高にトキめいちゃうよ! これだからスクールアイドルカプは止められないんだよね!」
侑「二人の仲が深まって、わたしはてぇてぇ映像が手に入って一石二鳥! わたしって頭いい!!」
侑「さて、次はどのカップルにしようかな~♪」
本当におしまい
24:
きくりん10 ◆9CAToMeUMI 2021/03/31(水) 21:26:17.76
ID:nf0MM0FY0
最後までお読みいただきありがとうございました!
25:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/04/01(木) 10:08:50.05 ID:ghEI3UDf0
途中ヒヤヒヤしたけどハッピーエンドでよかった
しずかすサンクス
27:
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2021/04/04(日) 17:13:04.20 ID:oP1ytASR0
良いSSだった
乙
元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1617189763/
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