第1342話「王者のカウンター」

もはや敵なしッ！ウエイトという枷が外れ、過去最強の獰猛生物になった鷹村、さらには鴨川会長直伝の技術も組み合わさって神レベルまで昇る男が、負けるはずがねェ！

…そうだよね！？キース・ドラゴンがとんでもないカウンター仕掛けてきてこれもう当たるだろって感じなんだけど大丈夫だよね！？ね！？

…大丈夫だよね！？

王者のカウンターがあああああああああああ！

あああああああああああああああああああああああああ

カウンターのカウンター！？んな馬鹿な！？

鷹村の顔面真正面を狙ったキースのストレート。これを回避することはできないむしろ鷹村なら額にパンチを当ててキースの拳の骨折っちゃうんじゃないかってくらいの勢いで挑むんじゃないだろうかいや今の鷹村なら全然ありえる！

そんな鷹村の拳破壊攻撃、ラウェイとかでやりそうなバチバチな戦いしてくるかと思いきや、そのパンチを下に避け、さらには低くなった体勢からの強烈なフック！あわやキースの顎を捉えかねないほどのパンチに、驚きが隠せない！

だけど、さすがに無茶な体勢からのパンチだったか…尻もちしちゃった！「尻もちしちゃった♡」ってなんか文章で書くと可愛いんだけど、実際に見てるととんでもねェかっこいい！尻もちすらかっこいい！

まあ尻もちも、スリップみたいなもの…さあここから鷹村の圧倒的な攻撃がはじま…ハァ！？

おい！おい！！おいいいい！！！

こんなところで誤審だと！？ふざけるなよどう考えても当たってないだろ！鷹村にパンチ当たってないだろ！

おい！審判は何を見てた！？ホントに見てたのか！？あのドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜に続くハノイの混乱か！？

これは納得できない！抗議だ抗議！…って、頭に血が登ってしまったが、リング上では審判が神みたいなもの。ゴッド審判に文句を言うと、この試合でペナルティを受けてしまうかもしれない。それでイライラがたまり、それで調子悪くしてしまったら…。

悔しいが、ここは我慢。すごく怒りたい気持ちはあるけども、我慢…って鷹村が倒れたままじゃないか！

いや、大丈夫だ！鷹村も怒り心頭だ！ただ審判にすごい威圧してるからすごい心配だ。単純に神様に悪い印象与えた気もするし、この怒りで空回りすることだってある。…ちくしょう、誤審のせいで調子良かった試合の流れが狂ってしまったのは悔しい。くやしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい！

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