agg2006年にデビューし、翌年第58回NHK紅白歌合戦に出場したシンガーソングライター、中村 中(なかむら・あたる)は、男児として生まれ、女性として生きているトランスジェンダーだ。デビュー年にリリースしたセカンドシングル『友達の詩』の発売時に、トランスジェンダーであることを公表。



・トランスジェンダーを公表したシンガーが語る「紅白で私の心は死んだ」「赤い衣装も演出も気持ち悪かった」



デビュー2年目でつかんだ紅白出場。 さぞうれしかったに違いない、と思いきや、意外にもそうではなかったという。

 「自分のセクシュアリティを公表した後って、当然のようにセクシュアリティに関して聞かれるわけですよ。作った歌の背景を話すのは全然構わないんですけど、登場から人の容姿を評価するような発言とか『私の友達にもあなたみたいな人いるから大丈夫』と言われることもあって。何が大丈夫なのかわからないですし、大丈夫ではない前提があるんだなと感じました。バラエティ番組では『私、ニューハーフみたいって言われるんですよー』とか、直接『男女』みたいなことで笑いをとられることもあって。

 セクシュアリティを公表すると、なぜか『なんでも言っていい』になっていったんですよね。人が傷つくかどうかとか、何の疑問もなくデリカシーのない質問やコメントをされる。そこが“うまみ”と思われているんだな、と。でも、自分で公表したことだし、いちいち傷ついてる自分の方がおかしいのかな? って。自分が甘いんだって思い込んでいて、地獄のような日々でした。」


・中村 中(なかむら・あたる)さん




「歌える機会があるのはうれしかったけれど、今思えば自分が間違って消費されていたんだなって。当時はそれに気づけませんでした。紅白が決まったと聞いたときは、そういったことに疲れ切って心が死んでいたので、正直何も感じられない状態でした」

2006年12月31日の紅白のステージでは、歌う前に性同一性障害であることを紹介された。

 「紅白歌合戦では、“紅組”で出場することになったんですけど、用意された衣装は赤いドレスにちょっとだけ白が入っているデザインで、正直、気持ち悪いなあって思っていました。どうして衣装で説明しなくてはいけないんだろう。

 あの微量な『白』は、お前は男性だ、という意味だったのでしょうか。紅白の前にいくつかの番組で自分のセクシュアリティについて話していたこともあり、男児として生まれた人間が紅組で出るということがセンセーショナルだ、そういう注目のされ方を煽ったのだと思います」・・






・紅白はそこまで苦痛だったなら出場を断ればよかっただろうに…と思わなくもないが、断れない状況だったんだろうな。
衣装にいろいろ言える立場でもなかっただろうし。

・両親家族との関係が崩れているのに、そこをドカドカとやられた。着たくない衣装を強要された。別にトランスジェンダーとか関係ない話ですね。語り部がトランスジェンダーだからトランスジェンダーの問題になるのか。凄い差別的だな。

・難しいなと思った
この前テレビでやってたけど
ふとした会話で『お前の好みどんな女の子?』とか『アイドルで誰が好き?』と言う会話でも傷ついたり、自分の気持ちに嘘をついてその場に合わせていたと言う話
で、そこにいた若い子が、ふとした会話でも傷つけることがあるから気を付けないといけないと思ったみたいなことを言ってたけど
本来は、傷つけないように気を付けるんじゃなく、自分は男の子が好きで芸能人ならだれそれー♪って普通に言えて普通に会話が続く世の中になったらいいわけで、傷つけない言葉探して気を遣い合ってって思いすぎるのもまた差別と言うか隔たりがあるなと

・特別な扱いに嫌悪感を示しながら、特別な配慮を求めているように思う。
他人の言葉で傷ついてきたご自身が、多少なりともお世話になったマネージャを今言葉で傷つけていることを自覚された方がいいのでは?

・マイノリティがどうとか、の前にそうゆう人に気を遣わなくてはいけないのか?とも思います。何て言って欲しいのか逆に教えて欲しいです。男女がハッキリ分かれる紅白に出なくても良かったんでは?そうゆう時代だったから、今更言っても仕方ないと思います。赤の衣装が嫌なら自分で言えば良かったんじゃないかな。

・面倒臭いなぁ…と思ってしまった。性的多様性に対して自然体で受け入れて行けるよう、言動や意識を変えて行かなければ行けないのだろうな…とは思うが、こんなに何でもかんでも悪いように捉えられては、「だったらそう言う社会と関わるなよ」となってしまう。

・何か難しすぎて、周りが疲れてしまう。
気を遣えば、気を遣わずに接しろって言うし、普通に接したら、それは違うと言われる。
結果、めんどくさくなる。
紅白出場をなぜ親に言わないのか?って別に普通でも聞かれるよ。
周りに寛容を求める人ほど寛容さがない。

・それを理由付けてるのは貴方では?
紅白で何と言われようが、あなたの歌声に感動した人が沢山居ます。
言い方が酷い方も居ますが、これ以上に貴方を称える人は多かったでしょう。
ジェンダー問題は理解が難しいが、卑屈になりすぎても良くない。

・私の学生時代に身近にいた「体は男性だけど心は女性だった彼女」は今騒がれているようなことを言う人ではなかった。それを理解してほしいと押し付けるような発言もなく、「私、間違って生まれてきてるけどさ~きれいになる努力は楽しいよ。あんたもちゃんとしないと将来婆になったとき困るよ!w」ってさらっという人。こっちが気を使う必要もなかった。休みの日に偶然見かけたときもお母さんと二人でいかにも女同士で買い物を楽しんでいる雰囲気でご両親も理解されているようだったし、やはり両親が受け入れているかいないかって大事なんだと思う。

・そんな自分がマイノリティだからって過剰に配慮を求められてもね。
出会う全ての人が自分にとって満足がいく対応を、してくれるわけないじゃん。
それをあの時はこう言われたから傷ついただの、こういう対応をされたから凹んだだの言われてもさ。
万人が聞いておかしいと思うような暴言を浴びたならまだしも、その場その場のささいな食い違いなんて永遠に無くならないよ、マイノリティじゃなくても大多数の人間が日々人間関係ですり減っていってるんだから。