「これはベルリンの壁の断面だけど、落書きされたペイントの層がすさまじい…」
ぶ厚い板をよく見ると、何層も積み重なっているのがわかります。
これが全て、何度も上書きされたペイントなのです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なんてすごい量のペイントだ。
●子供の頃に学校で発表の時間があって、ヘレンという子の順番がきた。
彼女のお父さんがベルリンの壁を持ってきた。その壁がなくなるときに彼は現地にいたそうで、その重要性を7歳の僕たちに話してくれた。
彼が何を話したかは正確には思い出せないが、僕たち全員にその壁を手に持たせ、それをもう一度包んで箱にしまっていた。大人になった今、90年代の半ばにニュージーランドでそれを手にできたとを思い起こすとぶったまげる。歴史を共有してくれたすばらしい男性に感謝している。
↑自分は壁の一部をモントリオール(カナダ)で見た。立ってじっと見つめていた。いったいどんな出来事がその周りであったのだろうと想像した。
コンクリートの一部を見ながら何をしているのだろうと、彼女が不思議に思って呼びかけるまで心を奪われた。
●自分も壁をいくつか持っているよ。まだ東ドイツ側で国境を超える市民が逮捕される段階で父親は現地にいた。壁にできた穴にバカな若者たち(父親を含む)が東側に飛び越え、警官が走ってくるとまたジャンプして西側に戻ることを繰り返していたそうだ。
父親が言うにはとても固いコンクリートで、大ハンマーを使っても小石くらいしか取れなかったそうだ。
唯一の方法はノミを使うことだった。自分が所持しているものはほぼ全部ブルーで、これほどペイントは積み重なっていない。
↑うちの父親もそこにいたが壁は持ってない。彼の父親(自分の祖父)はフランクフルト陸軍の上級曹長だった。家族で1967年にベルリンに行き、壁まで行って立ち止まった。
当時の祖父は諜報機関の仕事をしていたと思うが、チェックポイントチャーリーで写真を撮った。父親はいまだに当時のドイツでの暮らしの話をしてくれるよ。
●フォーダイト、あるいはデトロイトメノウとも知られている。
(※自動車の塗装に用いられていたエナメル塗料が層を成し、固まってできた人工鉱石)
(フォーダイト - Wikipedia)
↑彼氏が車の塗装屋をしているけど、このペイントを削ったものでペンダントを作ってくれた。フォードのペイントではないので正式のフォーダイトではないけど気に入っている。フォードはきらきら光るペイントは使わないからね。
●これは落書きの上から塗られるペイントである。
↑そうだね、スプレーペイントではない。
こうした遺物は歴史を思い起こす良いきっかけになりますね。