sgh北海道新聞の女性記者(22)が取材の際、国立大学法人旭川医科大(北海道旭川市)の建物内に無断で侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕された事件で、同社は7日、経緯や見解をまとめた「社内調査報告」を公表した。



・北海道新聞は「調査報告の体をなしていない」元記者の識者が批判



 取材経緯も説明になっていません。例えば、現場となった4階に記者を行かせる指示を誰がしたのか「はっきりしません」と。その程度の社内取材もできないなら、報道機関を名乗る資格などない。もはやお笑いです。

 逮捕されたのは試用期間中の新人記者です。調査報告には「キャップや別の記者から、校舎内で身分を聞かれても、はぐらかすように言われていた」と記されています。こんな指示を現場で受けたら、新人は普通言い返せません。それを分かっていながら「経験を積ませたかった」と言って行かせたと。一種のパワハラだと思います。


・話題となっている 北海道新聞記者の事件






 大学職員に見つかった際、記者が名乗らなかったのも、こうした指示を守ろうとしたからでしょう。これは会社全体の問題です。

 それなのに、調査報告は責任を旭川支社報道部のキャップや記者に押し付け、そのうえで記者教育が必要だと言っている。現場にしたら「冗談じゃない」と叫びたくなるでしょう。一連の取材行為と逮捕という事態をきちんと自己評価できない幹部にこそ問題があると思います。教育が必要なのは幹部でしょう。