『週刊ヤングジャンプ』連載、「ウマ娘シンデレラグレイ」の47R
菊花賞も終盤、ヤエノムテキは前が集団で塞がっていたから外から攻めたのに対し、スーパークリークは逆に内を突いて先頭に立った! え!?なんで内側が開いたの?? と思うも もう遅い。スパートをかけたクリークは5バ身差をつけて見事に勝利を勝ち取ります。
不思議な勝ち方をしたクリークの解説をするのは六平。
ラチが無いんだよ
菊花賞は京都レース場の外回りを走る。外回りと内回りの合流地点にはラチが無く、その僅かな隙間をクリークは見逃さなかったというわけだ。言うは易しいけど3000mを走る長丁場でその一瞬を突くというのは、持久力のみならず冷静さも兼ね備えなければならず、こんな逸材が潜んでいたのかと六平は驚異を覚えます。
うーん、私が読んだことのある菊花賞とは違う勝ち方だなぁ。ソレではクリークに乗っていた武豊は目の前で走ってる馬にも騎乗したことがあり、コーナーでは外に膨らむクセがあることを覚えていた。武はそのクセを突いて内側から抜いたという説なんです。クセといっても毎回必ず絶対に外に膨らむとは限らないわけで、武は賭けに勝ったと言えますね。
その一方では一位人気のみならず1枠という好位置でありながら10着と惨敗したヤエノムテキ。トレーナー(というより師匠と呼んだ方がふさわしい)から叱咤されるわけですが…
強く…なります!! と涙を拭きながら答えます。その誓いもあってか次戦の一ヶ月後のG2レースで勝利するなど、涙は伊達に流さなかったようだ。
その数日後、成田空港には10日後のジャパンカップに出場するウマ娘が到着しました。
見るからに気高そうだこと! 日本の代表であるタマモやオグリの名を出しても興味が無さそうで「世界の広さを知ることになる」と、気丈な態度を崩しません。
でもさ、この際ズバリ言っちゃうぞ!
トニビアンカって史実では5着に沈んだ
トニービンのことだよね!
つまりお前はカマセだってことよ! だからまったく全然怖くねーんだよっ! どうぞどうぞお高い態度で遠慮せずに威張っててくださいねー!
ならばこっちが本命か! 9番人気と振るわないけれど俄然注目されることになるペイザバトラーです!
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