死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『黒田君のギター』
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4717904.html

https://livedoor.blogimg.jp/nwknews/imgs/0/0/008f30a6.png


642:1/2:2012/04/16(月) 16:57:54.60 ID:X61zaY5M0
ブーン系小説ってやる夫系の前に流行ってた小説の短編集の一つ、既出だったらゴメン
そこまで長くないので読んでみるのもいいかも
http://vipmain.sakura.ne.jp/end/721/005.html

記憶の障害を持った偉人がいて、その人は自分が
偉人であることに今日も気づいていないと先に書かれて始まる


ある女性がベッドから目覚めると全く知らない部屋にいた
昨日たくさん飲んだ記憶があり、二日酔いのような
頭痛に襲われながら部屋の中で一枚の書置きを見つける


書置きには自分が酔って電柱にぶつかって記憶の障害を持ったこと
それによって一日毎に記憶が消えるが、自分の好きなように一日を送ってほしいとが書かれている
女性は自分が記憶の障害を持ったことより書置きがかなり格調高い文を書けていたことに驚く

部屋には鏡や時計など時間がわかるものが存在せず、空腹も尿意も感じず手持無沙汰にしていた
ふと書置きに書いてあったこととその格調高い文を思いだし小説を書くことにする
書置きを真似て記憶の障害を持った主人公が自分の生活のために
一週間に一度は殺人を犯す話を書いた


冒頭を書き終えたころドアがノックされ年老いた男が入ってくる
女性はその男性を夫か使用人だと思ったがその男性からあなたは誰か尋ねられる
男性の言うには昨日家の前で女性が倒れていたので
保護したと腕に書かれていたのだが記憶にないとのこと

女性はこれで自分が記憶の障害を持ったわけではないと気づき恥ずかしくなって逃げ去っていく


643: 2/2:2012/04/16(月) 16:59:14.76 ID:X61zaY5M0
そうして実際記憶の障害を持つ男性に視点が変わる
男性にとっては全く訳の分からないことばかりが起きて混乱している
男性は学者であり、何も知らない状況でたくさんの新しい発見を知ることにより様々な発見をしていた
 

朝起きて混乱するのはいつものことであり、書置きを見ることによって自分に起きた障害を知っていた
しかし、この日見つけたのは女性の書いた週に一度犯罪を犯す話であり
それを読んだ後に女性が戻ってきてバッグが見つからないので知らないかと聞いてくる

男性はその女性の慌てようから自分の被害者だと勘違いしていた
このまま放っておけば警察に行かれるだろう、今までのもやってきたことだ、臆することはない…と

記憶の障害を持った偉人がいて、その人は自分が偉人であったことに今日も気づいていないと
冒頭に書かれたことと同じことが過去形に変わった状態で書かれて終わり

他の話にも妙に後味悪いのもあったけどこの話程じゃなかったのですごく印象に残った



654: 本当にあった怖い名無し:2012/04/17(火) 02:14:12.04 ID:XZ7sczQ7O
>>642
これって元ネタは佐藤隆太のガチ☆ボーイだよね。
記憶障害で前の日にその日あった出来事を書いておく、っていうの。



644: 本当にあった怖い名無し:2012/04/16(月) 19:58:33.69 ID:ie5cos3MP
コンビニで売っていた死刑囚や刑務所などをテーマにした本のある一編


ある男が一人、刑務所の中で震えていた。
彼は数多くの幼女を誘拐し殺害した件で捕まり、死刑宣告を受けていた。
幼女を殺した時も逮捕された時も罪悪感などを全く感じてはいなかったが、
死刑宣告されて初めて「死にたくない」と思い、恐怖と罪悪感が湧き上がってきた。


死刑執行を待つだけの日々が過ぎる中、男は全く眠れず、
「死にたくない、もうしないから助けてくれ!」と喚くも勿論聴き入れてもらえない。


そして、死刑執行の日がやってきた。
男は既に喚く気力も残っておらず、それでも心の中は「死にたくない」という気持ちで一杯だった。
そして、死刑は執行され、男は死亡する。

が、脂肪確認されてから数時間後、男は目を覚ます。そう、生き返ったのだった。
結局、男は「一度は死刑執行された」という事で罪は消え、新しい名前をもらい釈放された。
数日後、男は散歩をしながら生きている事の素晴らしさを実感していた。
そして、通りかかった公園で幼女が遊んでいるのを見て「久々に楽しむかな」とニヤリと笑った。

「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の典型的なパターンみたいな話で後味悪かった。
ついでに同じ本に収録されていた「刑務所の飯が美味すぎて太った」という話も後味悪かった。
無駄にいい食生活で。



645:
本当にあった怖い名無し:2012/04/16(月) 20:27:46.01 ID:NweDR2Mw0
高裁で「反省してマース。どんな罪でも受け入れます」って泣き叫んだ奴が、
結局は最高裁に上訴するようなもんだよね。
その時点で「反省してるから」ってことで
言い渡された高裁判決すら意味なくなるわけだが



661:
本当にあった怖い名無し:2012/04/17(火) 19:39:23.34 ID:ikvZfidNO

全世界震撼! 殺した女性たちの肉を食べたり
人肉パンにして売ったりしていた男女3人が逮捕される


3人の男女が殺した女性たちの肉を食べ、
それを人肉パンにして売っていたという身の毛もよだつような事件が発生した。

ブラジルで起こったこの事件に現在世界中が震撼しており、
多くの人がその衝撃の内容に恐怖を感じている。

今回逮捕された3人は、黒帯を持つほどの空手の熟練者Jorge da Silveira容疑者(51)、
その妻Isabel Pires容疑者(51)、そしてJorge da Silveira容疑者の愛人Bruna da Silva容疑者(25)。

彼らは子守りの仕事をえさにして、少なくとも2人の女性を家に呼び込み殺害したという罪に問われている。
Isabel Pires容疑者はある動画のなかで、自分たち3人は
5日間かけて10キログラムの人肉を食べたと話しており、

彼らは「Cartel」という世界浄化と人口減少の教えを説く団体に所属していたことが判明している。

また、魂を浄化するために被害者の肉を食べたという彼らは、毎年3人の女性を殺す計画を持っていたこと、
そして人肉をエンパナーダというパンの材料として使い、近所の人々に売っていたことが分かっている。



662: 本当にあった怖い名無し:2012/04/17(火) 19:40:16.41 ID:ikvZfidNO
彼らの家では、5歳の女の子が一緒に暮らしていたのだが、
女の子は2008年に殺害されたJessica Pereiraさん(当時17歳)の娘だと考えられている。

Pereiraさんの死については、Jorge da Silveira容疑者が人食行為について
書き記していた50ページの手記のなかで、こう言及されている。


「邪悪な青年女子の死んだ体を見ていると、心が落ち着いてくる。
私は金属の薄い板をつかみ、全ての皮を剥ぎ始めた。

そして彼女の体を分割し、私たちは浄化儀式としてその邪悪な者の肉を食した。体の残りの部分は庭に埋めた」

この事件担当のある警察官によると、3人は近くの町に住んでいた女性をもう1人殺すつもりだったらしい。
また、発覚する被害者の数はこれから増えるかもしれないとのことだ。なんとも理解に苦しむ事件である。
参照元:Daily Mail, Courier-Mail, Sydney Morning Herald, YouTube/Craniodocomputador

知らずに食べちゃった人、まさに後味悪いだろうなぁと…



663:
本当にあった怖い名無し:2012/04/17(火) 20:38:04.30 ID:Ho//6rmJ0
その時美味しくても知っちゃったら、ねぇ…



668:
本当にあった怖い名無し:2012/04/18(水) 12:08:26.66 ID:IKwgNoDa0
『三丁目のタマ』の「まつりばやし」。

丸っこいデザインの猫や犬キャラクターが登場する子供向けアニメだが、
「まつりばやし」の回は
台詞は最小限で、蝉しぐれや祭り囃子の音をバックに
断片的なシーンでストーリーが進行していく
少し異色回だった。

夏の午後、風鈴が鳴る縁側で、白い寝間着の若い女性がぼうっと遠くを見つめている。
彼女の膝では、猫の「ノラ」が首をかしげながら見上げている。
場面は変わって、屋台の準備が進む神社の脇の林。

ダンボールを抱えた男の子が石階を駆け上がり

「大勢の人が来る。きっと誰かが見つけて拾ってくれる」と、意を決して置き去る。
そこに散歩の猫たちがやってきて、箱の中に子猫を発見する。時間がたち、かなり衰弱している。

飼い猫たちはご主人様に助けを求めるため各家へ走り、残ったノラが箱の中で必死に子猫を温める。
だが、行き違いで住民たちは祭の神社へ向かっており、どの家もカラ。再び神社へ駆け戻る。
仲間たちが人混みの中で飼い主を探す間、ノラは昔のことを思い出していた。

子猫のころ、野良だった自分を拾ってくれた病弱な女性。
震える自分を「死ぬな!」と何度も励ましてくれた。

あの夏の日、彼女は縁側で動かなくなった。

触れた唇の先を爪が引っ掻いて、血が流れても

それでも遠くを見つめたまま微動だにしなかった。それでノラは全てを察し、家を去った。
仲間の猫たちが飼い主を見つけ、浴衣の裾を引っぱりながら林へ連れてきた。
駆け付けた林の中で、ノラはもう箱から外に出て、うなだれていた。

「あの時と同じだ。」 箱の中の子猫は、既に冷たくなっていた。
すっかり日が暮れた神社には、楽しげな家族連れの笑いと祭り囃子がいつまでも響いていた。




688:
本当にあった怖い名無し:2012/04/19(木) 14:41:17.17 ID:HTUTrrflO
>>668
ノラだけ二度もそんな淋しい役回りなのが後味悪い。



718:
本当にあった怖い名無し:2012/04/21(土) 22:42:21.18 ID:oxk+Ze6N0
「青空のむこう」で話題になった、アレックス・シアラ―の児童書(?)『スノードーム』。
子供の頃に読んだきりだから細部は間違ってるかもしれないけど、大筋はあってるはず。

 
科学者である独身中年男性Yの職場には、同じく科学者である青年Aがいる。
優秀で研究熱心なAだが、人との関わり合いを避け、家族も恋人もいないようだった。
そんなAの机の上には、スノードームのような置物が一つ置いてある。

Aがとても大事に扱っているそれが気になったYは、ある日Aが席を外した隙に、
それを手に取り眺めてみる。中にはごく平凡な街並みが広がっていた。
そこへAが戻り、勝手なことをするなと激怒。

次の日出社すると、スノードームはAの机の上にねじで固定されていた。

YはAのあまりの神経質さに違和感を覚えるものの、触らぬ神に祟りなしと、なにも詮索はしない。
 
しばらくして、Aが忽然と姿を消す。意外にもAが自分宛に手紙を残していることに気がつくY。
そこにはAが語ることのなかった、これまでの人生が綴られていた。


719: 本当にあった怖い名無し:2012/04/21(土) 22:48:13.57 ID:oxk+Ze6N0
Aは幼い頃、画家である父と二人、貧しくはあるがそれなりに幸せな生活を送っていた。
父には、自由奔放で魅力的な、踊り子の恋人Pがいる。Aもその恋人によく懐いていた。

Aの近所には、天才発明家兼芸術家Bが住んでいた。
裕福であるが生まれつき非常に醜いBは、誰にも愛されることなく一人寂しく暮らし、
時折個展を開いては自らの作品を公開している。
その個展を覗いたことがきっかけで、AとBは知り合うことになる。


自分の子を育てることを諦めていたBは、Aのことを非常に可愛がる。
AはBを少し苦手と感じながらも、その作品に魅了され、交流を続けていた。
そんな中、父の恋人P、次いで父が謎の失踪を遂げる。

途方に暮れるAだが、Bの養子として迎えられ、新たな生活が始まった。

BはAが実の子であるかのように愛情を注ぎ、何不自由のない暮らしをさせる。
だがAはBに恩義を感じつつも、Bの望むようにBを「父さん」と呼ぶことはどうしてもできずにいた。


720: 本当にあった怖い名無し:2012/04/21(土) 22:51:45.77 ID:oxk+Ze6N0
月日が経ち立派に成長したAは、国内有数の大学への進学が決まる。
ずっと自分を支えてくれたBに対して愛情が芽生えていることを自覚し、
初めてBを「父さん」と呼ぼうと決意するA。


だがその矢先に、Bは自宅で事故死をしてしまう。階段を上る途中に転落したBの腕には、
Aの年頃には合わない大量のおもちゃと、知らない名前に「Bおじさんより」と書かれた
バースデーケーキが抱えられていた。

Bの死を悼みつつもそれらを不審に思うAは、ついにBの日記を発見し、その内容に衝撃を受ける。


721: 本当にあった怖い名無し:2012/04/21(土) 22:59:31.91 ID:oxk+Ze6N0
BはPに恋をしていた。
しかしどうしても振り向かないPと自分の醜さに失望し、
無理やり自分のものにしてしまおうと考えるまでになった。


Bは自らの発明品を用いて、Pを顕微鏡を使わないと見えないくらいに小さくし、
作品であるスノードームに閉じ込めてしまう。

鍵の掛かった研究室にPの入ったドームを置き、時間を見つけては彼女を踊らせそれを眺めるB。

食事や生活用品を小さくしてはドームの天井に開けた扉から送り込み、
廃棄物を取りだし、Pを飼うように生かしていた。

しかしPは日に日に衰弱し、このままでは死んでしまうとBは焦り始める。
体を元の大きさに戻そうとするが、どうしてもそのための装置が作れない。

歪んではいるもののPに深い愛情を抱いていたBは、結局Aの父までも小さくし、Pと再会させる。
理不尽な仕打ちに始めこそ憤慨する二人であったが、
時間を掛けてその生活に慣れ、子を儲けるにいたる。


Pの腹が膨らみ始めたことに気がついたBは激しく嫉妬し、
咄嗟にドームを割ろうとするが、Aの存在により思いとどまる。

やがて生まれる赤ん坊を見て、Bはその無垢な姿に感動する。


722: 本当にあった怖い名無し:2012/04/21(土) 23:01:14.61 ID:oxk+Ze6N0
生まれた子供は自分達の境遇を教えられず、また外の世界があまりにも大きいため認識もできず、
生きるとはこういうことだと思ったまますくすくと成長する。
Bは純粋なその子を我が子のように想い、様々な服やおもちゃを与え可愛がる。

PやAの父に対する嫉妬や憎しみもいつしかなくなり、Bは三人を温かく見守るようになっていた。
何も知らないAと、閉じ込められたままの三人。
自分にも家族ができたと幸せを感じるBだったが、それでも良心は痛み、

とうとう事故で死ぬまで何年間も、三人を元に戻すため成果のでない研究を続けていた。
日記には、A達に対する愛情や罪悪感、そしてどうか許してほしいと願う気持ちがつらつらと書かれていた。


真実を知り愕然とするA。確かに芽生えていたBに対する愛情は消え、
Bの願いとは裏腹にどうしようもない憎しみを抱く。

そのまま大学へ進学したAは、ひたすら勉学に励み、
科学者となり、奪われた家族を取り戻すため研究に打ち込む。

だが一向に結果が得られないまま、ドームの中の父とPは年老いていく。


723: 長くなったごめん:2012/04/21(土) 23:04:54.12 ID:oxk+Ze6N0
Aの手紙は、こう締めくくられていた。
自分は失われた家族との時間を少しでも取り戻しにいく。
Yは優秀な科学者であるし、信用のおける人物だと思う。
どうか自分達を生かし、研究を引き継いでほしい、と。


手紙を読み終えたYは、信じられない気持ちで卓上のスノードームを顕微鏡で覗きこむ。
そこには確かに、家族に囲まれ幸せそうに笑うAの姿があった。



729: 本当にあった怖い名無し:2012/04/22(日) 12:39:23.78 ID:XNALH48NO
>>718
面白かったし、長くても読みやすかった乙
ドーム内で産まれた子が可哀想だな

父ちゃん母ちゃんが死んだら後から来た兄貴と二人暮らし
恋や結婚を経験出来ないってことだし、もし普通サイズになれても、
見知らぬ広大な世界に戸惑うだろうな



762: プリンのおじちゃん 1/2:2012/04/23(月) 21:06:37.79 ID:SuQL66lL0
結城は契約家主の物件にいる滞納者から家賃を回収する仕事をしていた。
一ヶ月も続けると人間不信に陥るほど精神的にキツイ仕事だった
バレバレのその場しのぎの嘘を並べるのは良い方、逆切れして暴言・罵声を
あびせられることもたびたびだった。ノイローゼになり辞めたり自殺した社員もいる。

あるワンルームマンションに一年近く滞納している女からの回収を命じられ
部屋に行くと、サラ金の取り立ての督促状がぎっしり郵便受けにたまり
ドアは蹴られたのかあちこち凹んでいた。

これは家賃どころではないだろうと、あきらめ半分で呼びかけたが返事はない。
その後何度も足を運んだが、女との接触はかなわなかった。
ある晩、ようやく部屋の電気が点いていたので呼び鈴を押すとドアが開き
中から3・4歳くらいの男の子が顔を出した。

ママは?と聞くと「開けちゃいけないのに、ママに怒られる」と泣き出した。
なだめながら部屋に入れてもらうと、中はゴミの山で、隅には赤ん坊と猫が一緒に
タオルケットに包まれ寝ていた。

男の子はけんちゃんといい、母親は仕事だという
2人とも風呂に入っている様子もなく、痩せこけて酷い有様だった。
帰ろうとする結城の裾を掴み、「おじちゃん、また来てね」と言った。


764: プリンのおじちゃん 2/2:2012/04/23(月) 21:09:48.01 ID:SuQL66lL0
翌日コンビニでプリンを買って行くと、けんちゃんは生まれて初めて食べたと目を輝かせて喜んだ。
さらに翌日も。家賃回収もだが、子供たちが気になったからだ。
母親が置いていったという消費期限をとっくに過ぎた異臭のするコンビニ弁当を
食べようとするのを止め、新しい弁当とプリンを買い与えた。

プリンをおいしいおいしいと食べるけんちゃんに
「お母さんに連絡するように言ってね」
と告げてメモを残し帰った。
その翌日会社に母親から「住居侵入で訴える」とクレームが入り、結城は上司に叱られ担当から外された。

それでも子供たちが気になり、何度か訪ねそっとドアにプリンや食料の入った袋をかけておいた。
半年ほど過ぎた頃、偶然あのマンションの前を通ったので気になり、部屋の呼び鈴を押していると
隣の住民が顔を出し、その部屋には今誰もいないと教えてくれた。
引っ越したのかと聞くと、母親が捕まったからだ、子供を死なせたんだと言う。

驚いて赤ちゃんが?と言うと。
「上のお兄ちゃんが死んだんだ、なんだかプリンのおじちゃんを待つんだ、待つんだと言って
ベランダによじ登って外を見ているうちに落ちちゃった。母親はそれから色々調べられて逮捕された」
結城は一晩中溢れる涙を抑えることができなかった。
翌日会社に辞表を出した。



769: 本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 01:36:58.99 ID:ZDn/5NDb0
>>762
平山夢明の東京伝説だね。
この話は切なすぎで読んだ時泣ぐんだ。



765: 本当にあった怖い名無し:2012/04/23(月) 21:31:58.09 ID:Tt85JVDy0
これはくるなぁ…



805:
本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:18:08.26 ID:lWMI00SN0
初めて書いてみる。拙くて申し訳ない。長いです。

「アルカード」と言うホラー?漫画より。
主人公アルカードは何百年も昔から生きており、特殊な能力がある。
(見た目は青白い顔の青年。)

その能力とは、他人の皮膚や血液、足1本とかを
自分の体にくっつけることができるというもの。
そうして臓器や身体がある程度古くなると、新しいモノに替えて生き長らえていた。

新しいモノをどう手に入れるかと言うと、アルカードは「人生相談所」を開いており、
そこに来る依頼者の願いと引き換えに「報酬」として何かを貰うのであった。
(依頼者が願う相応のモノを貰う。小さな願いなら皮膚の一部や体温1度分とか。
大きくなると眼球や腕・足とか。)

この日も依頼者がやってきた。依頼者は主婦で、まだ21歳の真美。
夫の健一はボーっとしており、鈍く顔もイマイチだが、
優しく温厚で真美を心から愛していた。真美の母親は身体が悪く入院しているが、
毎日のようにお見舞いにも来てくれる。

そんな健一を真美も愛し、結婚した。


806: 本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:19:06.09 ID:lWMI00SN0
>>805のつづき
しかしある日、健一に借金がある事を真美は知ってしまう。
健一曰く「少しずつのつもりがこんなに溜まってしまった。コツコツ自分で返す」と。
以前にも増してオドオドし、機嫌を伺う健一を次第に嫌う様になってきた真美。

それでも健一は真美にプレゼントを買ってきたり
オドオドしながらも優しくする。

数日後、また督促状が届いた。その額3千万円。
さすがに真美もキレて健一を問いただすが何に使ったのかは言わない。
「僕のことを嫌わないで」と言うのみ。真美は
「あんたなんかずっと前から嫌いだった」と怒りを爆発させる。

そして家を飛び出し、この相談所に駆け込んだ。真美の話にアルカードはこう提案。
「私が夫をうまく殺す。その保険金で借金を返すのはどうか?」
真美は犯罪とは思いながらもアルカードの言葉を信じ、了承する。
報酬は「真美の睡眠を貰う」というもの。アルカードは現在、不眠で悩んでいた。

真美の睡眠をアルカードに渡す?ので、アルカードが寝ている間、
真美は起きていることになる。


807: 本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:20:22.14 ID:lWMI00SN0
>>806のつづき
徹夜には自信があった真美は、邪魔者が消えることを思えば、と了承。
アルカードは、「起きたら健一を殺す」と言い、眠りにつく。

この日から真美の眠れない生活が始まった。眠いのに眠れずイライラしだす真美。
何も知らない健一は、そんな真美を心配し
安眠枕や耳栓やアイマスクなどを買ってくる。
しかし真美は「借金があるのに余計な買い物をするな」
と健一に罵声を浴びせる。

さすがに限界が来た真美は、睡眠薬なら眠れるかもと、
退院し自宅療養している母親の元へ睡眠薬はないかと訪れる。

母親に、身体の具合はどうかと尋ねる真美。
「元気よ、健一さんも良く来てくれてる」と母親。
健一の名前が出てきたので真美は健一に借金があることを母親に愚痴る。

すると母親は心配そうな顔をして言った。
「知らなかった、健一さん、私の手術代を全て払ってくれたのよ!
何度も断ったけど貯金がたくさんあるから大丈夫って…。」
この言葉に全てを悟り、正気を取り戻した真美。


808: 本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:21:37.78 ID:lWMI00SN0
>>807のつづき
「健一が殺される!!!」
急いでアルカードの元へ駆けつける。アルカードは眠っていた。
頬を叩いて起こそうとする真美。

アルカードは起きたが、その分強烈な眠気が真美を襲う。
「ここで眠るな!」と、寝起きで不機嫌なアルカードは
不思議な力で真美を自宅へ飛ばす。

真美は自宅で、今まで眠れなかった分、深い眠りについていた。
そうしているうちに健一が帰ってくる。
眠っている真美を見て健一は
「可愛い真美、起きたらまた僕を嫌いと言うんだね。
そんな言葉はもう聞きたくないよ!」と
真美を抱えるとマンションのベランダから放り投げた。

コンクリートに叩きつけられ、グシャリと潰れる真美の体。
「ごめんね…愛してるよ。でも嫌いと言う言葉は聞きたくない。永遠の眠りについてくれ」
その事実を透視?か何かで知ったアルカードは
「これで彼女もゆっくり眠れるだろう。」と不気味に笑った。

健一が良い人と思いきや真美を殺してて、後味悪かったので。



809:
本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:27:41.82 ID:lUohytTH0
あれ、で結局健一は殺されないの?睡眠の差し出し損?



810:
本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:33:31.73 ID:lWMI00SN0
>>809
今漫画見直してみた。
健一は殺されない。
真美がアルカード起こしたときに
「やっぱり殺さないで!!」て言ってるからかね。

アルカードはもともとモノさえ手に入れば
適当だから、健一も後で殺して体の一部奪うかも。



811:
本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 23:36:46.02 ID:1UvLTji80
何で「母親の手術の為に借金した」と言わんのかねえ
健一が最初から全部喋ってれば借金以外は円満解決じゃね?



812:
152:2012/04/25(水) 23:44:18.89 ID:po9Kfug70
>>811
その焦れったさと、理不尽さが物語の王道と言うものだよ。



871:
本当にあった怖い名無し:2012/04/27(金) 20:42:29.56 ID:06E1eKLc0
じゃあちょっと投下
NHK時々迷迷より

わがまま放題でいつも自分が一番な小学生の女の子が主人公。
彼女には隣のクラスの王子様が好きだった。

王子様は成績優秀、スポーツ万能、性格も良く、
作文コンクールで金賞をとるくらい完璧。しかし主人公とは接点がない。


ある日、主人公はボランティアに参加することになる。
嫌々ではあったが、王子様も同じボランティアをしており二人は良い感じに。

王子様は主人公に「ボランティアすると、いいことがあるよ!」と優しく指導してくれた。

浮かれる主人公だったが、ボランティア相手の障害者は意思疎通がうまくいかずイライラしてしまう。
「何言ってるか分からないし、こんな一円の得にもならないことしたくない!」
それでもボランティア団体の会長からのアドバイスもあり、少しずつ相手の立場を思いやる主人公。
障害者とも心が通じ、最後に「ありがとう。楽しかった」と言われた主人公は気分が晴れていく。

いいことってこれだったんだ!と主人公は王子様に報告するが、
王子様は興味を見せずに何かを書いている。

「何を書いているの?」「ネタ帳だよ、もうすぐ作文コンクールがあるだろ?」
驚く主人公に王子様は言い放つ。

「こんなこと、見返りがなきゃやってられないよ。
ボランティアは大人ウケもいいし、作文のネタにもなる
やっぱりやるからには
他人の評価とか気になるじゃない?君も利用した方がいいよ」

固まる主人公。王子様は大人に褒められながら帰っていった。おわり。


確かにこの話は君はどう思う?系の道徳教材だけど、何か苦々しい気持ちになった。



876:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 01:40:33.33 ID:J4OQOBgeO
>>871
民放のドラマならともかく、
NHKの道徳教材でこんなの見せてどうすんの、って感じだね。
確かに小学生高学年にもなったら、
打算や計算する子供もいるけど、純粋な子もたくさんいるのに。
大人がわざわざ子供から子供らしさを無くそうとしてるみたいで胸糞悪い。



874:
本当にあった怖い名無し:2012/04/27(金) 21:59:02.34 ID:deHKseyGi
王子は超良い子じゃないか?
ネタの為とはいえ実際に活動してるんだし…
やらない善よりやる偽善だって言うし

本当はやってもいないのにボランティアしたとか
募金したとか嘘付く人間の方が多いのに
きちんと自分で本当に動く王子は偉いよ



877:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 01:46:21.10 ID:Lq7cUJE30
最近の道徳教材はすげーな。
昔は良い子と悪い子がいて
みなさんは良い子みたいになりましょうね!
って分かりやすかった気がする



878:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 01:56:00.68 ID:U7R1BXDp0
これ思い出した。
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中学生の時、家庭科の授業で見せられたビデオの話

親子がオムライスを前に食卓を囲んでいる。
両親は箸で食っているが、子供は食う様子がない。

母「ちゃんと食べなさい」
子「だって箸なんかじゃ食べられないよ」
母「どうして箸じゃ食べられないの?お父さんもお母さんもちゃんと食べてるわよ」
子「箸なんかじゃたべられないもん!」

息子が叫んで近くの机の下に隠れる。

母「どうしてそんなわがまま言うの!みんなお箸で食べてるでしょ」
父「そうだぞ、わがまま言わないでちゃんと食え」
子「(泣きながら)お箸なんかじゃ食べれないもん!」

ナレーター「親の言うことに、理由なく反発する。」
ナレーター「これが、反抗期です。」

俺も箸でオムライス食えとか言われたらキレるわ



899:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 14:01:20.27 ID:rFvZGWu30
>>878
難しいかもしれんけど、箸で食っといた方がいいぞ。
手先を使わなければ、頭がすぐに老化する。
オムライスを箸で食えるようにしとけば、相当なボケ防止になるからな。
これマジレス。



903:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 15:16:12.72 ID:jrocJGNXO
>>899
子供にボケ防止とか言われても…
878はただ子供がかわいそうだ



879:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 07:12:40.38 ID:aWdmDmswP
道徳の教科書話に便乗。

主人公Aは高卒でとある工場に就職する。
機械作りが主な仕事でAは中々技術力も高く、仕事に対して熱心だった。
ある日、その工場に新人のBが入ってくる。

新人とは言うものの、BはAと同じ年齢、いわゆる大卒だった。
そして、給料日になりAとBは仕事帰りに飲みに行くが、
そこのちょっとした会話でBの給料がAより多いという事を知ってしまう。


「大卒ってだけで新人のBの方が自分より給料が多いのか」と
ショックを受けたAはそれ以来仕事に対する熱意を失ってしまう。

しばらく経ったある日、その工場に「こういうものを作ってほしい」みたいな依頼が届く。

が、それは非常に複雑な物らしく、誰もそれを作る事ができなかった。
それでもAは必死に努力や勉強をして、最終的に依頼された物を完成させる。
周りから賞賛されたAは「学歴なんか関係ない、自分はこの仕事に誇りを持っているんだ」と強く想った。

要は「学歴なんか関係ない」って教訓の話なんだろうけど、読んだ当時は中々モヤモヤした。



895:
本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 11:35:53.47 ID:MuprxrWa0
>>879
ストーリーとしてはそこで終わらせてるから、ちょっといい話っぽいが
現実には「でもやっぱりBのほうが給料は高いのだった」って続くわけだからなあw



147: 1/3:2009/11/14(土) 01:00:34 ID:lzLfiChu0
ゲーム「MOTHER2」と「MOTHER3」の悪役、ポーキーの末路が後味悪い。

もともとポーキーは、MOTHER2の主人公・ネスの幼なじみ。
年齢はたぶん10歳ぐらい。
強欲な両親に、崩壊した家庭の中で育てられた彼は、
地球を救う使命を帯びて旅立った主人公の行く先々に現れ、
敵の手先として、子供っぽいいたずらの延長のようにネスの邪魔をする。

怪しい宗教団体の幹部になったり、成金の右腕として町を支配したり
人死にの出るような悪事をしておきながら、ここぞというところで
「おしりペンペーン!」だの「ここまでおいでベロベロバー!」だの
単純な捨て台詞を残して逃げていくので、プレイヤーとしてはイラッと来る存在。

でも、序盤ではネスを頼って家にやってきたり、ネスの心の中の世界で
「おまえはいいよな。…ま、これからも仲良くしようぜ」と呟いたりと、
どこかネスに憧れてるのかな?と思わせるフシもある。

結局ポーキーは、ラスボスとの戦いの最中に現れて
ネスに対して挑発とも助言ともつかないセリフを吐いたあと、
時空のかなたへ逃げていく。
(このセリフの通りに行動しないと、ラスボスは倒せない)

ゲームをクリアしたあと家に戻ると、ポーキーから
「ここまでおいで!おしりペンペーン!」というメッセージが届き、
「to be continued」の文字が出てゲームは完。
ここまでがMOTHER2でのできごと。


148: 2/3:2009/11/14(土) 01:01:15 ID:lzLfiChu0
で、続編のMOTHER3。舞台はおそらく、MOTHER2の世界の遠い未来。
長く平和だったこの世界では、ここ最近、
森の動物が不気味に改造されて暴れまわる、という事件が発生しはじめた。
3での主人公・リュカの母親は、リュカを守って改造動物に殺される。
仇をとるために出て行ったリュカの双子の兄も、そのまま行方不明になった。

動物たちを改造したのは、あのポーキー。
彼は2のときと同じ、いたずらの延長のようなノリで
影で人々を洗脳し、世界を支配しようとしていた。
さらに、改造動物に挑んで死んだリュカの双子の兄をも改造し、リュカと戦わせる。

物語の終盤、ポーキーはリュカとその仲間を
ポーキーの作った悪趣味な「理想郷」に招待する。
毒々しい色彩に溢れた町の中には、
王冠を被った子供の姿の巨大ポーキー像や、
MOTHER2でのネス達の活躍を上映している映画館、
ポーキーの母親を模したロボットが働くレストランがあった。

(ちなみに、ここに来る以前に寄れる、ポーキーの別荘のような場所には
厳重な警備で守られた「ともだちのヨーヨー」というアイテムがある。
そして、MOTHER2のネスの武器のひとつがヨーヨー)

いろいろあって、ついにポーキーは姿を現す。
だが、寝たきりのままマシンに乗り込んだ白髪の彼の姿は、
今にも死にそうな老人そのものだった。

実は、さまざまな世界に時空移動を繰り返してきた彼は、
精神が子供のまま、体だけが異常に年を取るという
ひどくいびつな存在になっていたのだ。
ゼイゼイと荒い息をつき、「ぼくをわらうのか!」と叫びながら、
ポーキーは、自分の目的が単なる暇つぶしであること、
世界が滅びたってかまわないということを語る。


149: 3/3:2009/11/14(土) 01:01:56 ID:lzLfiChu0
そして、ついにリュカたちとポーキーは決戦のときを迎える。
あと一歩でポーキーを倒せるというそのとき、
ポーキーは「ぜったいあんぜんカプセル」の中に逃げ込んだ。

ある博士を脅して作らせたそのカプセルは、
外から何をされても絶対に安全な無敵のカプセル。
必然的にリュカたちは手も足も出せなくなり、戦闘は終わる。

ところがそこに、カプセルを作った博士がやってきた。
「あーあ、使ってしまったか…一応小さな声で、まだ使っちゃいかんと言っておいたのに」
実は「ぜったいあんぜんカプセル」は、
外の人間にとっても「ぜったいあんぜん」という意味のカプセルだった。

一度入ったら、もう二度と出られない。
絶対に死なない代わりに、外の世界に対してもなにもできなくなる。
つまりポーキーはこれから、老人のまま死ぬこともできずに
カプセルの中で永劫の時を過ごすことになるのだ。

「ちょっと転がしてみる?ほら、コロコロ~」
博士に外からカプセルを転がされても、もちろんポーキーは何もできない。
ただ、カプセルの中から、こちらに向けてアカンベーをしているだけ。

「こうなることはわかっていた。わしのやったことは間違ってるかね」
リュカたちに問いかけてくる博士。
ここで「はい」「いいえ」の選択肢が出る。


「はい」を選ぶと、
「んー…でも、君たちにそんなこと言われてもなー」と言われる。
「いいえ」を選ぶと、
「そうかなー…間違ってるような気もするんだけどなー」と言われる。

物語としてはこの後、リュカの兄との対決があるんだけど
ポーキーに関してはここで終わり。
2や3での所業にムカついて、ポーキーを倒したかった人にも
垣間見える孤独に同情した人にも、
どっちにもモヤモヤが残る、なんとも後味の悪い終わり方だった。



187:
本当にあった怖い名無し:2009/11/15(日) 21:41:48 ID:DGpBUgwl0
>>149規制解けての亀レスだけど引き込まれる文章よかった
俺は2しかやったことないが3のポーキーはそうなってたのか
うすら怖いしかわいそうでもあるゲーム作った人すごいな



935:
本当にあった怖い名無し:2012/04/29(日) 22:19:46.02 ID:YyXNCwCw0
時代小説だが、作者と題名は忘れました。

江戸時代のある小藩の初老の用人が主人公。
ある日、その藩の藩主が亡くなり
暗愚な上に色好みな藩主だったために多くの側室がいて、
そういった女性が達は全て仏門に入るのが恒例だった。

で、主人公や上役達が作業を始めると、町娘Aに十数年以上も
年2両の捨て扶持を与えられ続けている事に気が付き
理由を調べてみると、何と藩主が十数年前に
当時15才で下女奉公をしていたAを気まぐれに
一度だけ手を付け、そのまま宿下りをさせた女性だった。

こういった「藩主の御手付き」になると
体面上はもう結婚どころか、他人との交流も制限され、
年2両の扶持でー生を実家の厄介になりながらの
飼い殺しになるしかないが、
それでは余りにも不憫と言う事で、大抵は2~3年後に
「お構い無し」の書面を下げ渡されて、解放してやるのが
通例だった。(その代わり年2両も止まる)

ところがAの場合、何かの手違いで解放の手続きがされず
そのまま忘れ去られていて、年2両を頂いているとはいえ
十数年の間に代替わりして兄の家となった実家で
いつまでも嫁にもやれない厄介者として、
外出も儘ならないまま30才を過ぎるまで放って置かれた上に
藩主が亡くなったからと、そのまま仏門に入れとは

余りにも理不尽だと、主人公は四角四面に事を運ぼうとする
上役と争ってまでして、何とかAが藩主の死の1ヶ月前に
「お構い無し」になっていたという事に出来た。


936: 935:2012/04/29(日) 22:22:03.68 ID:YyXNCwCw0
続き
これで失なった十数年は取り戻せないにしても
Aは自由になれると、主人公は決定をAに知らせた。
茫然としながらも喜ぶAだったが
程なくして、籠の鳥のはずだったAの妊娠が発覚し
全てがご破算となってしまった。

藩主への不義密通なのでAも相手の男も死罪を!!と
上役達は息巻いたが、そもそもが施政の手違いが元だと
主人公は必死で取り成し、やっと裁決権を持つ上役から
助命の確約を得て胸を撫で下ろした矢先に
Aが川に身を投げて自殺した事を知らされる。

上役が助命と引き換えに呈示した内容は
「不義を見逃す代わりに、今までの扶持を全て藩に返せ」と
言うもので、十数年分だと三十両以上となり
Aには到底不可能(月2両も殆ど兄夫婦に取り上げられていた)であり
もし処罰となったら、相手の名を追及されるのを恐れの事だった。

遣り切れない思いの主人公に追い打ちをかけるように
Aの実家に出入りしていた貸本屋の若い男が同じ場所で
入水自殺をし持っていた書置きに

Aの相手は自分だと言うこと、Aは淋しい日々を僅かに自由になる日銭で
お伽草子などの貸本を読む事でたけが唯一の楽しみであり
本を届けている内にお互いに想合う様になった。

Aの立場を踏まえて、今まで手も握る事もなく
ひたすら「お構い無し」となる日を持ち望んでいたが
とうとうAが30才を過えてしまったある日
絶望から一度だけ過ちを冒しました。

その為にAが死ななくてはいけないのなら自分も
Aとお腹の子の処にいきます。とあった。


937: 935:2012/04/29(日) 22:24:16.85 ID:YyXNCwCw0
Aと男の死に「これで大義が守られたわい」と
したり顔の上役達を見ながら、
「下女奉公の15才の生娘を手折って放り出した主君、
15年以上も手続きを忘れていた事務方、長年耐えていた
Aや男のたった一度の過ちと、どちらに罪があるのか
暗澹とする主人公で終り。

何ていうか、ずっとAの扶持を横取りしていた兄夫婦は
そのまま野放しだし、Aが命懸けで守ったはずの
恋人はあっさり後追い自殺してしまうしで
いろいろ後味悪かった。



942:
本当にあった怖い名無し:2012/04/29(日) 23:18:35.55 ID:J5YV0fnX0
ちょっと似た感じの話を読んだことがある。

主人公は茶屋の看板娘お花。
幼なじみの恋人がいてそろそろ祝言を挙げようという話も出ていた。
ある日いつも通りに店で働いていると店の側を殿様の鷹狩りの一行が通りかかり
家臣の一人が「殿様が突然の腹痛を起こしたので店で休ませて欲しい」という。

お花は緊張しつつも一生懸命看病し、幸い殿様もすぐに回復した。
殿様はお花の甲斐甲斐しい看病に感謝し、
これからは店の名を「お花茶屋」とするが良いと書付けを残していった。


その後、殿様自ら命名されたお茶屋とその看板娘ということで評判になり店は繁盛したが
周囲の人の反応が何かおかしい。
幼なじみの恋人も祝言の話は言い出さなくなった。

一体どうしたのかと問いつめると
「一緒になれるわけがないだろう。殿様のお手が付いては…」という返事。
お花は慌てて殿様は店で休憩をとられただけで何もなかったと説明するが
「実際あったかなかったかはもう関係ない。
世間ではお花は「殿様のお手付き」ということになっている以上夫婦にはなれない」

お花はなんとか誤解を解こうとあらゆる伝手をたどって鷹狩りの時に店を訪れた武士に会うことができた。
武士はお花のことを覚えていて現在の境遇にも同情はするのだが
町娘の訴えを殿様に伝えることなどできるわけもなく、ただ謝罪するばかり。
お花はこのまま一生一人で茶屋を守りながら朽ちていくのか、と絶望する。

誰が悪いわけでもないのに主人公一人が報われないというのがなんともね…。



9:本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 13:30:42 ID:DMfldWxE0
フィリップKディック「探検隊帰る」

アメリカのとある街の郊外の空き地に、宇宙船が不時着した。
しばらくして、中からクルーが現れる。クルー達は顔を見合わせて喜んだ。
「やった!やっと地球に帰ってきたぞ!!」
彼らは1年前に火星探索のため打ち上げられた宇宙飛行士達だった。

しかし、火星につくなり機械トラブルが起きてしまい、今まで、帰ってこれなくなっていたのだ。
1年ぶりの地球に感慨にひたるクルー達。嬉しさで胸を一杯にし早速街に向かっていく。
街に入り、まず最初に会ったのは子供達だった。
しかし、子供達は彼らを見るなり大慌てで逃げて行く。


怪訝に思いながらも、「きっと1年間も身なりを整えてないから恐ろしく見えたんだ」
ということで自分を納得させるクルー達。

しかし、そのまま街を進んでいくと、街の人々は子供達と同じように
彼らを見た瞬間悲鳴を上げて逃げていく。


さすがに不安になってくるクルー達。そして、しばらくして、警察と軍隊が彼らを取り囲んだ。
慌ててクルーの隊長が「自分達は1年前に火星に打ち上げられた宇宙飛行士だ」と説明するが、
警察官はそんな彼らに言った。

「お前らはとっくの昔に死んでいるんだ」
そして、彼らに火炎放射気の炎が浴びせられた。


10: 本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 13:31:34 ID:DMfldWxE0
全てが終わった後、黒こげの死体の周りには野次馬ができ、子供達が囃子立てている。
「やったーエイリアンをやっつけたぞー!」
しかし、死体の数が合わない。一人逃げ出したらしい。
警官は同僚に愚痴をこぼす。
「まるで本物の人間を殺しているみたいだ……」

宇宙船が火星についてすぐ機械トラブルがおき、クルーはそのまま全員死亡した。
死体はすぐに回収され、全員本人達であると断定された。
しかし、数ヵ月前から幾度となくこの街にクルーそっくりの男達を載せた宇宙船が不時着し、
その度に警察と軍隊は彼らを抹殺してきた。


おそらく火星に着いた時にクルー達は何かと接触し、何かが身に起きたのだろう。
その「何か」が何故クルーの複製を作って、その度に地球へ送り込んでくるのか。
それは誰にも分からない。


その後、警官が逃げた一人を捜していると、隠れていた彼を見つけた。
彼は恐怖におののいた顔で警官を見つめている。警官は彼に向け拳銃を発射した。
死体をみつめ、警官は後味の悪さにうなだれる。


11: 本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 13:33:09 ID:DMfldWxE0
数週間後、
街の郊外の空き地に、宇宙船が不時着した。
しばらくして、中からクルーが現れる。クルー達は顔を見合わせて喜んだ。
「やった!やっと地球に帰ってきたぞ!!」



12:
本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 16:13:04 ID:XgFUrHtvO

無限ループってこわくね?



14:
本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 16:29:08 ID:ZriKUyo70
ジャミラ思い出した



16: 本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 17:17:17 ID:B+TutnAZO
これ地球側のほうが記憶が蓄積される分可哀想だな
何十年何百年と地球側の世代が代わっても帰還し続けるとか
想像してみたら気が狂いそうだ



18:
本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 17:52:00 ID:q9De1PWCP
>>16
もしも人類が滅ぶくらいまで物資?が向こう側にあったら、
最終的にそいつらに支配されるな。



19: 本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 19:48:36 ID:I4OTkmKVO
「零」というホラーゲーム。現在4作あるんだけど1作めの「零~zero~」を。

田舎の山の中に打ち捨てられた日本家屋・氷室邸。
取材に行ったミステリー作家である恩師を探しにいき帰って来ない兄を探しに来たヒロイン。


その屋敷では軟禁し育てた巫女の首と四肢に縄をかけて引き裂き、
その縄でなった七五三繩で黄泉の門を封じるという儀式が行われていた。

あるとき儀式が失敗し、黄泉の門から溢れた障気を浴びてしまい気が触れた当主が一族を惨殺。
巫女は怨霊と化し来る人来る人縄をかけて裂き殺す。そんなお化け屋敷に。


母親の形見である霊を除霊・封印できるカメラを手に霊を蹴散らしながら屋敷を探索するヒロイン。
兄をとり殺そうとする巫女の怨霊に立ち向かい倒す。
正気を取り戻した巫女は自分の役目を思い出し、黄泉の門を封印する。



20: 本当にあった怖い名無し:2009/11/08(日) 19:49:55 ID:I4OTkmKVO
・ノーマルモードエンディング
巫女に同情した兄は巫女の傍にいることを決める。
屋敷から脱出し、魂が天に昇っていくのを見つめるヒロイン。
・ハードモードエンディング
兄妹揃って脱出。魂が天に昇っていくのを見つめる二人。

ノーマルエンディングは妹が危険を冒して一人で
頑張ったのに兄は巫女をとっちゃって無駄足もいいところ。

こっちがトゥルーエンディング扱いなので続編で兄が死んだのに
自分だけ生き残った事を悔やんで苦しむヒロインが描かれている。


ハードモードは次の巫女はもういないから、
巫女は永遠に黄泉の門を閉じる役目から解放されることはない。

どっちに転んでも後味わるい…



419:1/2:2009/11/25(水) 17:16:24 ID:GmtNtvRXP
かなりうろ覚えだが西岸良平「幻影の街」

まだ学生運動が盛んだった頃。
主人公は友人が運動に熱心なのに背を向け、
所属する映画同好会のメンバー達や恋人のユキと映画談義をする
日々を送っていた。

そんなある日、突然同好会のキャプテン・戸川がSFハプニング映画を撮りたいと言い出した。
様々な人が集まる場所に宇宙人の姿で現れ、戦い合う様子を驚く一般人達も含めて撮影しようというのだ。

脚本はあるもののどこか意味不明で反発も出たが、
なんだかんだで戸川の意見通りに決行されることが決まった。

撮影を担当するのも、優秀なカメラマンである彼だ。

東京はもちろん、京都のお寺や江ノ島海岸など全国各地でロケを行う一行。
時には移動中に武器を運んでる過激派に間違えられたりもしたが、無事撮影は終了。
しかし東京へ戻ってから五日後、戸川がビルの屋上から転落死する。警察は彼の死を自殺と断定した。

それから間もなく、撮影したフィルムが現像が終わり戻ってきた。
早速上映するが、そこに映っていたのはなんとロケを見て驚いている一般人の映像のみ。
皆の演技は一コマも撮られていなかった。
その後何度もフィルムを見返したが、戸川が何を意図していたのかまったくわからなかった。

しかし、ユキがもしかしたら戸川は映画など撮る気などなかったのではないかと推測する。
脚本も彼にしては珍しく支離滅裂だったし、何より理屈で考えるタイプの彼からハプニング映画を撮ろうという
発想が出てきたことが不思議だった、と。
それは主人公も最初に話を聞いたときに感じたことだった。

ユキは改めてフィルムを調べてみることにし、映写機を借り、フィルムを自宅に持ち帰った。
その三日後、主人公の元に「フィルムの秘密がわかった。すぐに会って話がしたい」と
不安そうに彼女から
電話がかかってくる。

大学の近くにある喫茶店で待ち合わせをするが、約束の時間を過ぎても彼女が現れない。
その時、通行人が「今、表で女子大生がトラックにひかれた」と駆け込んできた。
はたして事故にあったのはユキで、即死だった。
さらに彼女が住んでいたアパートもほぼ同じ時刻に火事になり、
アパートは全焼。フィルムも消失してしまった。



420: 2/2:2009/11/25(水) 17:18:50 ID:GmtNtvRXP
それから10年後。
普通にサラリーマンになった主人公は、運動家だった友人と偶然、再会。そして意外な話を聞かされる。
あの待ち合わせをした日、デモに参加していた友人はユキに偶然会い
「あとで○○(主人公の名前)に
渡してほしい」と小さな箱を預かったのだ。
その時彼女は妙におびえていたという。

その後警察に捕まったせいでうやむやになってしまったが、
ちゃんと釈放されたときに箱は返してもらった、と。


主人公は早速その箱を送ってもらう。
中に入っていたのは一本のフィルムで、例の戸川が撮影したフィルムから

重要な部分をつなぎ合わせたものだった。

上映してみてすぐ、秘密はわかった。
大騒ぎしている一般人の中に、素知らぬ顔をしたスーツ姿の男性が映っていたのだ。
しかも一カ所ではなく日本全国、ほとんどの場所で。
さらにあるシーンでは同じ男性が何人も映っていた。

ふと主人公は、以前ロケで旅館に泊まった際に戸川が言っていた言葉を思い出す。
「もし本当に宇宙人がいるなら、この映画のようにわかりやすい形では登場しない。
それこそ目だたない姿に
なって日常の中に紛れているだろう。しかし、その日常が破られたとき彼等は…」

主人公は推測する。
もしかしたら、戸川がハプニング映画を撮りたいと言ったのは、
この宇宙人の存在を立証するためだったのでは?

そして、戸川もユキも、それをかぎつけた宇宙人によって存在を隠すために殺されたのではないか、と。

しかし、当事者である戸川も死に、フィルムも失われた今、もう真実を確かめる術はない。
全てはあの混沌とした時代が見せた、幻影だったのではないだろうか…。

そう思いながら街を歩いていて主人公は気づいた。
目の前の通りを、先程のフィルムに映っていた男が歩いている。しかも何人も。
驚く主人公の前で、その姿が増えていき……

…と、これで何のフォローもなくおしまい。
主人公は宇宙人に殺されたんだろうな……と連想させられて後味悪かった。



424: 本当にあった怖い名無し:2009/11/25(水) 19:28:44 ID:/I5NfRoQO
>>419
乙!
後味悪いというより怖かった、ラストがホラーすぎるw



495: 本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 11:50:43 ID:++1G+TCMO
既出だった気もするけど、
「仄暗い水の底から(映画版)」

ある親子(母子家庭)がとある団地に引っ越してくる。
その日から親子の周辺で子供の幽霊が現れるようになり、
母親は原因を探っていく。

子供の正体は団地の貯水槽に誤って
転落して溺れ死んだ子供だと分かるが、
それ以上どうする事も出来ず、引っ越しを決意する。

だが、娘が子供によって攫われてしまい、
母親は団地の中を探し回る事に。
エレベーターの中に娘を発見して抱きかかえるが、
廊下からはこちらに近寄る子供の姿が。

慌ててエレベーターを閉じ、扉のガラス越しに見た子供の姿は
こちらを不安そうに見つめる娘だった。
恐る恐る自分が抱いていた子供の姿を覗き込めば、
それは幽霊の方で幻覚?を見せられていたのである。


496: 本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 11:52:03 ID:++1G+TCMO
降下するエレベーターの中で母親は
このままでは娘も犠牲になってしまうと考え、
子供に自分がついて行ってあげると告げる。

一方、母親を必死に追いかけていた娘は
何とかエレベーターに追いつく。
だが、開いたエレベーターの中からは大量の汚水が溢れ出しただけで
其処に母親の姿は無かった。

数年後、成長した娘が今では廃墟となった団地にやってくる。
昔、自分達が住んでいた部屋を訪れた時、
其処に変わらぬ姿の母親が現れた。
募りに募った思いを娘は母親にぶつける。

母親はそれを嬉しそうに聞いている。
娘は最後に母親に一緒に行こうと誘うが、背後に子供が現れる。
母親は諦めるように娘に告げ、消える。
子供も消え、又も残された娘は去っていくしかなかった。



497:
本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 12:03:06 ID:++1G+TCMO
無関係だった親子が犠牲になるし、
母親は多分、一生子供と離れることはできない。
それに原作だと確か普通に引っ越して終わりだったので、
映画観たときはある種のバッドエンドに驚いたわ。



498:
本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 12:56:28 ID:pFnHXmmYO
>>497
原作だとお母さん助かるのか!
映画しか知らなかったから、ちょっと救われた
ありがとう



501:
本当にあった怖い名無し:2009/11/28(土) 14:18:16 ID:LykTLO2Y0
>>498
原作だとタンクの中に死体が入ってること自体が
母親の妄想かもしれなくて違う意味で後味悪かった。
母親は「男とは暮らしていけないタイプの女」と断じられていて
離婚して引っ越して来たのにそこでまた精神崩してまた
引っ越しみたいな空しい話。




113: 本当にあった怖い名無し:2009/11/13(金) 04:25:21 ID:Fzd2kk7d0
みんな既にテレビで見てるかも知れんが、
松本のゾッとする話の中で、お笑い芸人が話してたネタ


熟女に異様にモテる後輩芸人がいて、ある時飲んでたら、
70ぐらいの熟女(というか、おばあさん)に声をかけられたらしい。

「あなた可愛いわねぇ」そう言われて、電話番号を渡された後輩芸人。
「ねぇ、連絡して頂戴」そう言って熟女は去っていった。


翌日、せっかくもらったので、何の気無しに、一応連絡してみる後輩。
すると電話口には若い男が出た。

昨日の事情を話し、こういう理由で電話をした と説明すると、「またですか・・」と相手は言う。
相手の話によると、それは母親で、いつも若い男性に声をかけて、そういった行為を繰り返しているらしい。

後輩は別に気にも留めず電話を切ろうとしたが、
相手は「是非、直接会って謝罪したいので、どうか家に来て下さい」と言う。

最初は断っていたが、どうしても という事だったので、駅で待ち合わせをした。

待ち合わせ当日、駅には高級外車で迎えが来て、
豪邸に到着。
まさか、あの熟女がこれほどの大金持ちだったとは・・と驚く芸人。
広い部屋に通されると、熟女と男が座っていた。


挨拶もそこそこに、
男が「申し訳ございませんでした。これはお詫びの気持ちです」と封筒を差し出す。 

続く



114: 本当にあった怖い名無し:2009/11/13(金) 04:28:50 ID:Fzd2kk7d0
続き
その中には、10万円が入っていた。
ビックリして、こんな大金受け取れない。と断る芸人。
しかし男は、どうぞ受け取って下さい。と言ってくる。

そのうち「ちゃんと見届け人もいますので」と言いだし、
部屋の扉を開けると、ヤクザっぽい男がスーツを着て座っていた。


その特有の雰囲気に少し恐くなった芸人は、
しつこく断り続けるのも失礼か・・と思い、とりあえず封筒を受け取った。

すると、男は「すいません、ちょっと用事がありますので・・」と
ヤクザっぽい男がいる部屋の奥へ入っていった。


部屋に残された芸人。目の前には熟女が座っている。
「ごめんなさいねぇ・・別に私、変な意味で電話番号渡したわけじゃないのよ。
なんだか、ごめんなさいねぇ・・」 何度も謝る熟女

「分かってますよ。気にしないで下さい」

そんなたわいもない会話をしていたのだが、
しばらくして熟女が「ねぇ・・悪いんだけど、肩を揉んでくださらない?」と言い出した。

さっきの男の事や、10万円貰ったことも考えると、断るに断れず、とりあえず言われた通り肩を揉むことに。

揉み始めてしばらくすると・・突然、熟女は肩を揉んでた芸人の手を掴み、自分の胸に押し当ててきた。
ビックリして熟女の胸から手を離す芸人。
突然の熟女の行為や、異様な雰囲気に耐えられなくなった芸人は、

恐くなって急いで豪邸から飛び出した。

一目散に走って逃げる芸人。ちょうど玄関近くにタクシーが止まっていたので、急いで飛び乗った。
そして「出して下さい!駅まで行って下さい!!」と叫んだ
タクシーの運転手は驚いた様子で「駅までですね?でも、どうしたんですか?そんなに慌てて」
「いいから!早く行って下さい!駅まで!!」

やっとの事で、駅について、タクシーから降りる時
「あの家からは、お客さんみたいに、若い人が時々飛び出てくるんですよねー
でも、お客さんが 駅まで って言ってくれてよかった。

あの時、  警察まで  って言われたら私、あの家に戻らなきゃいけないんですよ」



135:
本当にあった怖い名無し:2009/11/13(金) 20:31:45 ID:OiB01u3t0
>>114
いいね恐かった・・俺は初聞きだから嬉しい