ffdfd今日のクジラを見ると、かつてこの生き物が陸を歩いていたとは想像もつきません。しかし、数千万年前のクジラは、4つ足の大型犬ほどのサイズで、地上を歩き回っていたのです。



・クジラのヒレの中には「5本指の手」が残っていた 衝撃の写真を公開



デンマーク自然史博物館(Natural History Museum of Denmark)の生物学者であるマーク・D・シェルツ氏はこのほど、その名残を示す衝撃的なクジラの解剖写真をツイッター上で公開しました。

なんとクジラのヒレの中には、陸上時代を思わせる「5本指の手」が入っているのです。






そもそも陸上のあらゆる脊椎動物は、すべて海の生物から派生したものです。

およそ3億5000万年前のデボン紀後期に、肉厚のヒレを持つ「肉鰭(にくき)類」の生物が陸上に進出し、原始的な四肢動物が誕生しました。

四肢動物は、陸上生活に適応するための最良の手段として、5本の指が生えた四肢を手に入れます。

その後、四肢動物がどんどん繁栄していく中、約5300万年前に、原始クジラの「パキケトゥス」が出現します。

ところが不思議なことに、原始クジラの系統は進化の過程で少しずつ水中に適応し始め、最終的には完全な水中生物に逆戻りしたのです。

水中から出て、再び水中に戻った生物は他に知られていません。

その過程で四肢を失くし、再びヒレを取り戻したのですが、今回の解剖から、5本指の名残がまだ残っていることがよく分かるでしょう。