第116話「あの構え」

ジャック・ハンマー強ェ！

ついに、グラップラー刃牙のラスボスがとんでもなく強くなって帰ってきた！本部に負けたときは、もう絶望で頭がいっぱいだったってのによくぞ…よくぞ勝ち上がってきてくれた…マジでよくぞ勝ち上がってきてくれた…。

嚙道（ごうどう）を初めて聞いたとき、「ついにヤキがまわったなジャック…」「あのジャックが道を見つけたら終わり」だと思ってた自分を殴ってやりたい否噛み付いて噛み付いて噛み砕いてやりてェ！

蹴った！？噛んだ！？

強烈な顔面蹴り…を、ジャックは見逃さず踵に思いっきり噛み付いた。そんなこと不可能だろと思いつつも、ジャックはちゃんと足にダメージを与えた。

ジャックは、歯を交換し強固な武器を作った…のは間違いないんだけど、いくら歯が強くても、当たらなかったら意味がない。でもジャックは、相手の攻撃部位に確実に噛みつく精度の高さ、そして相手の頭部攻撃を受けても倒れない頑丈さ（もしくは回避さ）を身に着けた。これが、嚙道というものなのか…。

左小指欠損、左肩を噛みちぎられ、さらには踵も…踵はまだ切り傷レベルだけど。ただ、いくら汗を全くかかず余裕のよっちゃんキメちゃってる野見宿禰も、そろそろブチギレるか大汗かいて焦りだすころ…。

ヤバイ！

野見宿禰の表情が変わって…あの金剛力士像…オリバが野見宿禰に向けて見せた怒りの構え…からの強引な殴りに張り手！そして…

背中側から骨を取られた！アカン！もう駄目だこれ！

組み合い、ジャックは肩を噛み付いている…が、この展開を見るに、ヤバイのはジャック。いくら歯が強くても、背中側から骨が折られてしまったら、こんなんもう…。

ヤバイ、ジャックがとんでもなく強くなったから興奮したが、野見宿禰にはこの技があった～～～～～ッッ！ああ、ジャック…次回ジャックが…立ち上がれないほどの重傷になってしまう…。

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