dasdew北京五輪のフィギュア女子でドーピング騒動の渦中にいるロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)を指導しているエテリ・トゥトベリーゼさん(47)の剛腕が注目されている。



・ワリエワのコーチに米メディア注目 恐るべき指導法「水を飲めない」「思春期遅らせる」 



 米メディア「SLATE」は、ワリエワを支援するトゥトベリーゼコーチは、2014年ソチ五輪団体金メダルのユリア・リプニツカヤ、2018年平昌五輪女子シングルス金メダルのアリーナ・ザキトワらを指導した実力者と紹介。

その上で「4回転ジャンプの革命が起き『エテリガールズ』はすべての大会で数えきれないほどの4回転ジャンプを着地させ、メダルを獲得した」とし「トゥトベリーゼはチャンピオンを生み出す世界有数の専門家とみなされるようになった」と伝えた。


・話題となっている ワリエワ選手の報道







 さらに、同メディアはトゥトベリーゼコーチの原点はハードな練習と厳しい指導にあるとし「その方法は秘密ではない。エテリガールズは競技中に〝水を飲めない〟と公然と話し、粉末栄養剤か更年期障害を誘発することで知られるルプロンを接種することで思春期を遅らせるため最善を尽くしている」と指摘。さらに「エテリガールズ」は引退年齢が若いことからして「フィギュアスケートファンの間では『エテリの有効期限』と呼ばれている」という。

 同コーチは今回の騒動について、ロシアの「チャンネル1」に取材に「取り巻く環境はとても複雑だ。私はカミラ(ワリエワ)が無実であると信じている」などとコメント。ワリエワの演技ととともに、今後はコーチの動向も注目されそうだ。



・トゥトベリーゼコーチ



・ドーピングも思春期を遅らせるのも競技には有効かもしれないが、その先の彼女たちの長い人生を考えていない。
本人の意志ならそれは自己責任だが、そうでないならまごうことなき虐待です。
止める方法はオリンピックからロシアを複数大会締め出すことだけだと思います。
そして、4位になる選手がかわいそう。
本当はメダルなのにその場で喜べない。女子は特に、気軽に四年後があるなんていえないのに。

・以前、NHKがロシアのシンクロナイズドスイミングのチームの強さについて、潜入取材して「身体の構造そのものを変えてしまう程の過酷なトレーニング」が存在することがわかった。たしか、体内の酸素量を、本来有り得ない場所から作れるようにするまで肉体改造する云々だった。
あれは、凄まじく、痛みや恐怖、苦悩に泣き叫ぶ子供たちを冷酷に取り扱い、遠慮なく脱落させ振り分けていく様は、目を疑うようだった。
共産国ならではの「人権よりも国の威信をかけたプロジェクト重視」があった。
同時に、人体改造はできるものなのだ、とも知って驚いた。
今回のフィギュアスケート演技は、素晴らしかったが、コーチと選手の間には絆はないのだろうなぁ。

・エテリコーチと選手の間に全く信頼関係がないようには見えないが、やはり選手の育成の仕方や練習生活の環境は見直さないといけないと思う。
仮に陽性が本当ならワリエワ個人の問題とは思えない。国や組織の環境によっては選手は指導に従うしかないと思う。勝つことだけを目標に薬まで使って過酷な練習を積んできた子の演技を観ても心から楽しいとは思えない。
エテリコーチは「選手を休ませると身体が栄養を成長に利用してしまうから休ませない」と言っていたというしすぐに骨折してしまう選手も多い。ちょっと恐ろしい。才能も魅力もある選手を使い捨てるようなことはやめて欲しい。

・これは事実が明らかになればですが、さらに根深い問題として波紋を広げそうですね。
なんというか旧ソ連のチェルノブイリ原発事故などにもみられる共産主義思想の悪い風潮のように感じられる。
「指導者としては選手は道具。 結果がすべて、そのためには手段を選ばない。」
ロシアを含め、他国でもドーピングに限らずこういった疑惑が見え隠れしていますが、過去にどれだけの選手が被害にあったことか…
メダルを取れば一生英雄、メダルを取れなければ強制労働なんていう国もあるのですから、そういう【スポーツをできない国】は価値観の合う国だけでオリンピックでもやればいいんじゃないでしょうか。

・体型維持にしろ、心肺機能強化にしろ、日常生活で無理のない範囲で、当たり前だが身体にとって不要な薬を使わずにやるもの。
健康体なのに、病気の治療に使うホルモン剤や薬を飲ませるなど、考えられない。
飲まされていた選手のことを思うと、悲しすぎる。
選手の健康や場合によっては命にかかわり、スポーツの尊厳が損なわれる由々しき問題。
このような不適切な手法は世界的に全面的に禁止すること。発覚した時点で第三者機関が経緯を調査し、関与した組織や人物を育成や指導から永久追放すべき。

・ロシアの育成がすごいとはいうものの、競技者の競技人生が長く、体も健康的で、毎回の選手権で上位入賞を狙える実力を継続し持ち続け、楽しんでスケートをしている選手を多く育てている日本の指導者の育成への向き合い方の素晴らしさに感動しています。