erewr54653日に66歳で亡くなった俳優・渡辺裕之さんの密葬が10日、横浜市内で営まれた。喪主を務めた妻で女優・原日出子(62)は、午後7時前、所属事務所の公式サイトでコメントを発表。コロナ禍で、渡辺さんが自律神経失調症と診断され治療を受けていたことを明かした。



・コロナ禍で自律神経失調症に「心の病は夫を蝕み、大きな不安」



 原は近親者のみで渡辺さんを見送ったことを報告。「急すぎる別れから一週間、とても心の整理も出来ませんし、語る言葉も見つかりません。『何故・・・』は、きっと誰にもわからないと思います」と今も呆然としている胸中を吐露した。

 「ただ、コロナの最初の自粛の頃から、人一倍家族思いで心配性な夫は、先行きの不安を口に出すようになり、考え込むことが多くなりました。何事にもストイックで、一生懸命で、手を抜くことをしない人でした。『眠れない』と体調の変化を訴えるようになり、自律神経失調症と診断され、一時はお薬を服用していましたが、またお仕事が忙しくなって、元気を取り戻したようでもありました。」とコロナ禍で先行きの不安から、不調を訴えるようになり、自律神経失調症と診断されたことを説明した。


・渡辺裕之さん 亡くなる










 一時は回復の兆しと思われたが、「少しずつじわじわと、心の病は夫を蝕み、大きな不安から抜け出せなくなりました。医師にも相談し、希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事でした」と明かした。

 渡辺さんは自宅地下室のトレーニングルームで「縊死」した。原によると、亡くなる前日は「楽しみにしていたゴルフ番組の収録に向けて、久しぶりに 元気に動き回り準備をしていました」という。

 この数カ月は、家族で懸命に渡辺さんとその病と向き合った毎日だったとし、「でも、今は何を思っても、言い訳になってしまいそうで、後悔を数えたらきりがありません。渡辺にも、彼を大好きだった方達にも、申し訳ない気持ちでいっぱいです。今は全ての苦しみから解放され、自由になれたのだろうと信じたいです」と無念の思いをにじませた。






・率直で想いが十分に伝わる文面でした。これを書いておられるときもきっと辛かったと思いますが、原さんは逃げずに私たちに報告してくれたと思いますし、渡辺さんの最期までの日々を少し知る事ができました。渡辺さんも、最初はコロナ禍の不安定な世の中を心配されたのが始まりだったとのこと。誰もが感じる不安を、繊細で優しい心の持ち主の渡辺さんは人一倍敏感に感じ取られたのかもしれません。


・心の不調は少し軽快すると周りから元気になった様に思われるが…
動ける様になったからこその行動ということは広く知られている。
かなり前から焦燥感は有ったと思います
今のコロナ禍時代では入院も難しい…。
天命と言うモノが有るなら仕方ないけど
入院出来ていたり希死念慮がある事を伝えられていたら…。結果は違ったかも知れませんね…。。


・彼のために仕事を取ってきてくれた事務所の方もお辛いことと思います。芸能人、特に容姿や運動神経を売りにしている芸能人の方の場合、全身を注目されているプレッシャーを乗り越える必要があるのでしょうから、リワークの進め方は、とても難しいと思います。


・すでに治療をしていらしたとのこと、そして「希望の持てる治療を始めた矢先の、突然の出来事」とのことのようですが、原さんをはじめご家族の心情はいかばかりかと。気丈にコメントを寄せられているようですが、以前、産業の場で、専門職として従事していたものとして、思い出すことの一つに、「回復期が危険」という言葉です。回復期だったかどうかはわかりませんが、治療を始めて少し元気が出て、生きる力も出てきますが、反面、死ぬ元気も出るということ、私はその言葉の意味を、そうとらえています。


・私は今の夫の前に10年付き合って入籍予定だった婚約者を亡くしました。渡辺さんと同じ縊死でした。学生の頃から自律神経失調症と診断され精神科に通っていました。安定剤、眠剤も服用しながら卒業し、国家試験に合格し働き始めました。周りからは自由奔放に見えましたが、一緒に暮らしてる私からは真面目で神経質でいつ壊れてもおかしくない感じでした。仕事でミスをし、自分を追い詰めてしまっての出来事でした。あの時ああしてれば、こう声をかけていたら違ったのか、しばらくは、たられば、ばかり考えて泣き腫らして過ごしました。でも今までの長い闘病を考えると本人が楽になったのか、私もそう思うしかありませんでした。


・鬱になり自死を選び実際に行動に移してしまう時って、周りからは何となく元気なように見えたりする。何故ならば自死を行動に移すにもエネルギーが要るから。
鬱が酷くなりエネルギーが空っぽになってしまっているときの方がむしろ自死という願望を行動に移しにくかったりする。あとは治療して回復し始めた辺りも実は危ない。
なので、安全策で語るならもう精神科の出来れば専門病院にある程度ちゃんと治るまで入院させることが一番の策になる。自宅なんて自ら命を絶つ為の道具や場所が至るところに存在しているわけで。
ただ、その予兆や実際に行動を起こし得る可能性を家族が見通すというのは現実的には難しく・・・。