etertre大阪府警は7日、警察官がATM前にいた70代女性の電話相手を特殊詐欺犯と見抜けず、年金の還付金名目で現金を詐取されたと明らかにした。
 女性は2度にわたって約95万円ずつ振り込んだが、警察官は2度目の振り込み前に犯人側と電話で直接会話していた。




・警察官、犯人と電話も特殊詐欺見抜けず 女性が95万円被害



府警によると、6日午後5時ごろ、大阪市内の女性宅に政府系機関を名乗る男から「今年4月から年金が下がった。差額が返金されるのでATMで手続きをしてほしい」と電話があった。女性はATMで電話の指示通りに約95万円を振り込み、帰宅後に再び電話を受けてATMに戻った。

ATMで通話する様子を不審に思った通行人が、通りかかった20代の男性警察官2人に申告。巡査長が電話を交代し、巡査が女性に事情を聴いたが、ともに「コールセンターとATMの操作方法について話している」と説明され、詐欺ではないと判断した。女性は2人が立ち去った後、さらに約95万円を振り込んだ。

女性が帰宅後に家族に相談して詐欺に気付き、被害を警察署に届け出た際の説明で警察官2人との接触が判明した。府警は「全職員への指導を徹底したい」としている。





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